釣り人と猫
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 11:32:11.52 ID:M7dCQXQz0
釣り人と猫は魚が釣れるのを待っていました
釣り人「今日は釣れないかもねぇ」
猫「いいえ、もうそろそろですよ」
猫の言った通り、魚が針に食いつきました
釣り人「おお!」
猫「慎重にですよ!やさしく!乱暴にしてはだめです」
釣り人がえいっ!と声をあげると魚は湖からとびでてきました
その瞬間、猫も飛び出ました
なんと猫は釣りあげた魚を横取りし持って行ってしまいました。
釣り人「泥棒猫-!」
このために自分にすりよってきたのかと思うと釣り人は
とても腹がたちました
そしてなにより、釣り人はキャッチ&リリースの精神を大切にしていました。
すると湖面から一匹の魚が話しかけてきました
魚「あのう、今日はリリースしないんですか?」
釣り人「それが、かくかくしかじかで・・・」
魚は話を聞いてそれはそれは驚きました
魚「それはひどい!食べられてしまう!」
「助けてやってください!」
>>11
びびったwwwww
>>11
さかなwww
あまりの必死さに釣り人は猫を追いかけました
しかし、猫はもう遠くへ逃げてしまっていました
魚「猫さん猫さん、私の・・・願いを聞いてくれてありがとう・・・」
猫「いえいえ、それよりもこれがあなたが見たがっていた湖の外の世界」
「私が住んでいる世界です」
魚「なんて広い世界だ・・・素晴らしい・・・です・・・」
猫は食べるためではなく、魚に外の世界を見せてあげたかったのでした
魚は観たこともないような景色にとても感動していました
猫「あそこのお家はよくごはんをくれます、あとで行きましょう」
魚「・・・」
猫「私の友達もあとで紹介しましょう、きっと気が合うはずです」
魚「・・・」
猫「おっと、感動してる最中にお邪魔でしたね、静かにしていましょう」
魚「・・・」
しばらくすると、猫を探していた釣り人がやってきました
釣り人は猫が魚に手をつけていないことにびっくりしました
猫「ごめんなさい、ごめんなさい」
「魚さんに外の世界を見せてあげたかったのです」
「明日には湖へ責任を持って届けますから」
釣り人はすべてを把握し、そっと魚をひろいあげました
釣り人はただ、猫にこう言いました
釣り人「もうあの湖には近寄らないでください」
猫「魚さんは広い世界を見たがっていたんだ!今日一日くらい・・・」
猫はしょんぼり、悲しい気持ちになりました
釣り人は魚を連れていってしまいました
魚は水のない所では生きていけません
魚はすでに死んでしまっていたのです
釣り人は猫を叱ることはできませんでした
釣り人は湖へと向かいました
数日後、猫は釣り人を言うことを無視して湖にいきました
猫はなんだあのくそ釣り人、ちくしょうめと思っていました
すると、ひょっこり現れた魚が猫に話しかけました
魚「やぁ、猫さん」
猫「こんにちは、友達の魚に会いに来たんです」
魚「聞きましたよ、あいつに外の世界を見せてくれたそうで」
猫「そうなんです、ただ水がこわいので釣り人を利用しましたけどね」
魚「ハハハ、ところで猫さん私たちがこわいものを知っていますか?」
猫「なんでしょう?掃除機でしょうか?あれはこわい」
魚「いえ、陸ですよ」
そう言うと、魚は水に潜ってしまいました
猫は気付いてしまいました
陸で歩いてる魚をみたことはありません
見たことあるのは死んでしまっている魚だけです
なにより、いつもすぐ来てくれる友達の魚が出てこないのが決定的でした
ふと気付くとあの釣り人が横に立っていました
釣り人「もう来てはだめだと言ったでしょう」
猫「はい・・・でも、来てよかったです私はなんてことを・・・」
釣り人「・・・猫さん、あなたにはまだ知らない世界がある」
「もちろん、私にもね」
釣り人「私と広い世界を一緒に見に行きませんか?」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 11:55:11.89 ID:M7dCQXQz0
っていう話を即興で考えたんだけど
だめだろうか?
( ;∀;)イイハナシダナー
やべぇ……感動して涙がとまらないをだが……
ムチムチは宝
うまいな
いろいろ意見聞きたかったんだがこのまま発表しよう
軽く泣いた。
今全裸だけど
ちょっと感動した。
最後の猫の※でちょっと吹いた・・・・・
なんかいいな・・・優しさだけじゃダメなんだな・・・
この人の絵柄たまらん。
もっと見たい。
軽い気持ちで何気なく開いたら泣かされたでござるの巻
思いのほか深い話だった
予想外に深い話だった
いい話をありがとう