俺は辛口のカレーが好きだった

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:33:35.35ID:znViJEML0
回想なので小綺麗にまとまりすぎていますが語らせてください
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:40:24.24ID:+sIfKzqSO
俺は父に育てられて大きくなった。物心つくまえに母とは離婚していたから母の愛情は知らない
寂しいと思うこともあったが、父の精一杯の努力もあり不満はなかった
頑固な父で、鉄拳制裁が当たり前だった。だけど俺を正しい方向に導いてくれたことは感謝している
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:42:25.66ID:+sIfKzqSO
父子家庭であることの影響などは全くないまま、高校を卒業して地元の会社に就職した
社会は自分が想像したいたよりもずっと厳しく、右往左往する毎日だった
あっという間に日々は過ぎて俺は20歳の誕生日を迎えた
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:45:01.01ID:+sIfKzqSO
そのころには仕事にも慣れはじめ、なんとか余裕を持てるようになっていた
誕生日の夜は父とはじめて酒を酌み交わした
口では「ようやく半人前だな」などと言うものの、いつもより少しだけ口元の緩んでいた父を覚えている
それから1年後、父は会社で倒れてあっけなく死んだ
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:47:03.79ID:+sIfKzqSO
父は3人兄弟の長男だった。葬儀後しばらくしてから叔父2人が訪ねてきた
「いや○○ちゃんも辛かったろう。あんな頑固な兄貴と2人で暮らしてきて」
叔父は寂しそうに笑っていた。明るく努めようとしているようだった
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:49:05.63ID:+sIfKzqSO
父の死は大きなショックだったが、人の心とは強いもので、いつしか俺も日常に戻っていった
父の死から2年が過ぎた。仕事にも慣れた
そのころから結婚を意識するようになった。いま考えると淋しかったのかも知れない
そんなある日、彼女に出会った
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:50:21.49ID:znViJEML0
主役登場だな。
すみません支援してもらって
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:52:30.75ID:vABTCJLd0
続けろください
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:51:13.48ID:+sIfKzqSO
その出会いは偶然だった。たまたま立ち寄ったスーパーのレジ打ちをしていたのが彼女だ
決して誰もが羨む美人というわけではなかったが、なにか惹かれるものがあった
それから意識してそのスーパーへと買い物に行った。完全に惚れていた
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:53:15.44ID:+sIfKzqSO
彼女も俺の顔を覚えてくれたようで「今日は肉じゃがですか?」などと話しかけてくれた
それだけで心が舞い上がった。すごく嬉しかった
そして俺は勇気を出して携帯のアドレスを渡してみた
彼女は驚いていたが「ありがとうございます」と言って受け取ってくれた
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:55:21.13ID:+sIfKzqSO
その晩、彼女からメールがあった。俺は興奮のあまり震える手で返信をした
彼女は俺より2つ年下だった。大学を中退してスーパーで働いているということだった
何度かメールをやり取りしてから、彼女をデートに誘ってみた。しかしやんわりと断られた
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:57:40.68ID:+sIfKzqSO
それからもスーパーで会話をして、メールを交換した
しかしデートの誘いは何度も断られた。俺には脈がないのか、と諦めようと思った
そんなとき彼女からメールがきた
「○○さんの気持ちは嬉しいです。でも私には1歳の娘がいます。黙っててごめんなさい」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:58:22.87ID:e0dzTbxY0
ふむ…
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 13:59:50.74ID:+sIfKzqSO
彼女の告白にショックを受けなかったと言ったら嘘になる。でもそれが大きな障害になるとは考えなかった
「一度で良いので会ってくれませんか」
彼女の気持ちを無視した強引な誘いだったかもしれない
だが彼女は「わかりました」と言ってくれた
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:02:01.87ID:+sIfKzqSO
女性と出かけるなんて高校以来だった俺は緊張していた。オシャレなデートスポットなんて知らなかった
私服姿の彼女はすごく愛しく感じた。やはり子供がいることなんて問題じゃないと思えた
車の中で彼女は娘のことを話して聞かせてくれた
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:04:02.04ID:+sIfKzqSO
娘は前の彼氏との間に出来たのだが、それを知った彼氏はすぐに彼女を捨てたようだ
堕胎しようか悩んだが、1人でも育ててみせると決心し大学を辞めた
働いている間は彼女の母親が面倒を見てくれていた。デートを断っていたのも娘の面倒を見るためだったみたいだ
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:06:04.33ID:+sIfKzqSO
話しているうちに彼女は泣き出した。それを見て俺は彼女と娘を守りたいと思った
まだ付き合ってもいないのに、すっかり結婚について考えていた
その日の帰り際に彼女に告白した。ここで言わなければ本当に二度と会ってくれないかもしれないと思った
彼女は考えさせてくださいと頭を下げた
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:08:05.69ID:+sIfKzqSO
それからしばらくしてメールが届いた「よろしくお願いします」
俺と彼女は付き合いはじめた。順調な交際だったと思う
彼女の家に行って娘にも会った。彼女の面影を感じるかわいい赤ん坊だった
彼女の両親も良い人たちで、俺に好意を持ってくれているように感じた
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:09:39.62ID:boRAAuZRQ
カレー出てなくね?
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:10:17.88ID:wmXt03aZ0
>>25
もうちょい待とうぜ
支援支援
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:10:08.54ID:+sIfKzqSO
交際から1年ほどが経過した。俺はいよいよ彼女にプロポーズをした
緊張した。ドラマで見るような洒落たものではない。必死に思いを伝えた
彼女の瞳には涙の予感があった。プロポーズを終えるころには、ボロボロと泣き崩れていた
彼女は必死に呼吸を整えながら、絞り出すようにして返事をしてくれた
「ありがとう。でもその気持ちには応えられません」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:12:10.83ID:+sIfKzqSO
彼女は目尻を指先で拭いながら言葉を続ける
「実はまだ隠していることがあるの。ごめんなさい」
ドキリとした。あれ以上のことがあるとは思っていなかった
当然それは良い話ではないだろう。息を止めて彼女の言葉を待った
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:14:15.96ID:+sIfKzqSO
「前の彼と別れた理由を話してなかったね。実は彼と付き合ってるときに知らない男にレイプされたの」
再び彼女は泣き出した。慰めるべきだったのだろうが、何を言っていいかわからなかった
「それからしばらくして妊娠したことが分かってね、彼に伝えたらレイプされたときの子供なんじゃないかって言われた」
何度も嗚咽を漏らしながら言葉を紡ぐ彼女を見ているうちに俺も泣き出していた
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:16:20.28ID:+sIfKzqSO
「たしかに時期は合ってたけど、私には彼の子だと思ってた。だけど彼は信じてくれなくて、それからすぐにフラれた」
彼女は大きく深呼吸をした。ずっと抱えてた悩みを吐きだしているようにも思えた
「だいたいバカだよね。事件のことを彼に伝えてからずっと冷たくされてたのに、何とかなると思ってたんだ」
悲しい笑顔を無理やりに貼りつけて彼女は言った
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:18:25.37ID:+sIfKzqSO
「あの子が誰の子かはわからない。だけど私の子供ってことだけは確かだから。私はあの子を育てていきたい。でもあなたに迷惑はかけられないから」
俺は黙って彼女を抱きしめた。話を聞き終えるころには心は決まっていた。彼女の全てを受け入れようと思った
「今までに何があろうと関係ない。君を愛してる。結婚してください」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:20:30.52ID:+sIfKzqSO
そして俺たちは婚約した。号泣している彼女の父に頭を下げられた「娘をよろしくお願いします。幸せにしてやってください」
結婚式には2人の叔父も参加してくれた
「良かったなあ。○○ちゃん」と酔っ払った叔父は顔を真っ赤にしながら何度も繰り返していた
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:22:35.42ID:+sIfKzqSO
妻と娘は俺の家に住むことになった。妻の両親は孫との別れを寂しがっていたが、車で30分の距離ですから、となんとか説得した
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:24:40.58ID:+sIfKzqSO
結婚してからは毎日が幸せだった。仕事が終わると飛ぶように家に帰った
ただ俺と妻が揉めたこともある。それはカレーについてだった
俺は辛いカレーが好きだったので自分で作るときは鍋に粉末の唐辛子をたたき込んでいた
しかし妻は普通に甘口をつくるので、皿に盛られたカレーに唐辛子をかけていたら妻に怒られた
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:26:45.55ID:+sIfKzqSO
それから大喧嘩に発展して、しばらく口を聞かなかった
それが記憶にある唯一と言っていい妻との喧嘩だ
そして次にカレーが出てきたときには、しっかりとした辛口になっていた
妻が辛い辛いと文句を言いながらも食べているのを見て、やっぱり結婚して良かったと思った
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:29:19.47ID:boRAAuZRQ
おれも辛口好きだぜ
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:28:50.95ID:+sIfKzqSO
ちなみに俺たちの間には性交渉がなかった。それはもちろん妻が過去に受けた被害に起因するものだ
でも俺は別に不満を感じなかった。キスはできるし、身体を抱きしめることもできる
「ゆっくり頑張っていこうね」と妻に言った
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:30:56.20ID:+sIfKzqSO
いつだったか布団に入っているとき、妻が言ったことがある
「あなたと結婚して本当に良かった。もう幸せにはなれないと思っていた。ありがとう」
俺は恥ずかしかったので曖昧に返事をしたがとても嬉しかった
「いつか反動で不幸が起こりそうで怖いよ。浮気とかしないでよね」
そう言って妻は笑った。俺も笑った
だってまさか本当にそんな不幸が起こるとは思っていなかったから
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:31:14.72ID:NkNuSbEL0
幸せすぎて先が怖いよフラグたてないでよ…(´;ω;`)
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:33:01.25ID:+sIfKzqSO
異変が起こったのは娘が保育園の年中にあがったころだった
夕食を食べ終えて娘と風呂に入っていると、脱衣所から妻の声がした
「もうすぐでご飯できるから早くあがってね」
俺は戸惑った。妻にからかわれているのかと思った。だが返事をする前に妻は台所へと戻っていった
そして風呂からあがると本当に机に料理が並んでいた
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:34:44.47ID:vABTCJLd0
これは・・・
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:35:05.84ID:+sIfKzqSO
驚いて俺は妻に何をしてるんだと聞いた。妻はポカンとしていたが、どうやら気づいたようで「うっかりしてた」と恥ずかしそうに笑っていた
俺は呆れつつも笑っていたが、少し心に引っかかりを覚えずにはいられなかった
しかしそんな心配は杞憂に終わり、しばらくは何もなく過ぎた
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:37:10.66ID:+sIfKzqSO
だがそれからも妻はしばしばおかしな行動を見せた
トイレットペーパーを何度も買ってきたり、道に迷ったりということがあった
そして最大の疑いは辛くないカレーを作ったことだった
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:37:20.14ID:+6TSfzEi0
や…やめてくれ…それ以上は…
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:39:15.76ID:+sIfKzqSO
出てきたカレーを一口食べて「なんでこれ辛くないの」とキツい口調で聞いた
決して怒っていたわけではない。日々の疑いが真実である可能性を考えると怖くてたまらなかった
妻も一口食べて「あれそうだねごめん」と言った
妻が何か言ってくれるなら良かった。しかしカレーを食べるまで気づいていないような素振りだった
病院に行こうと決心した
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:41:18.19ID:+sIfKzqSO
「若年性アルツハイマーです」医師はそう告げた。その口ぶりから軽い病気ではないことが伺えた
若年性は進行が早く、治療手段はほとんどないと言われた
「30歳まで生きられるかは保証できません」
目の前が真っ暗になった
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:42:05.53ID:NkNuSbEL0
うわああああああああああああああああ
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:43:20.52ID:+sIfKzqSO
俺はすぐに仕事を辞めようと思った
親父の財産が多かったこともあり、しばらく食べるのに困らないだけの貯えはあった
上司に事情を告げると「休職という形にするから奥さんの病気が良くなったら戻ってこい」と言われた
給料の安い会社だと不満を言ってきたが、感謝の気持ちで涙がこぼれた
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:45:23.27ID:+sIfKzqSO
症状の進行はあっという間だった。病気に侵された妻は人格まで変わってしまった
異常に怒りっぽくなり、会話もまともにできなくなった
妻が眼が見えないと言うので病院に連れて行ったら
視力はあるが見えてることを認識できていない状態だとわけのわからないことを言われた
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:47:25.12ID:+sIfKzqSO
娘は妻の実家で生活することになった。この状態では娘に悪影響しかないと思ったからだ
妻の病状は悪化するばかりだった。風呂や食事も1人ではままならなくなった
俺がウトウトとしているうちに徘徊することもあった
泣きながら獣のように暴れる妻を見て、いっそのこと2人で死んでしまったらいいのではないかと考えたりもした
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:50:15.93ID:+sIfKzqSO
とうとう妻は寝たきりになった。虚ろな状態が続き、日に日に覚醒している時間は少なくなっていった
とうぜん会話をすることなどできない。失禁した妻の処理をしたり、全身を痙攣させる姿を黙って見つめる日々が続いた
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:51:24.59ID:vABTCJLd0
脳の病気は辛い
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:52:18.98ID:+sIfKzqSO
ある日いっそう激しい痙攣を起こした。全身が燃えた紙のように縮まっていた
俺は泣きながら妻を抱きしめた
しばらくすると痙攣は治まり、ううと声の混じったような息を長々と吐いた
そのまま妻は天国へと旅立った
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:54:19.78ID:+sIfKzqSO
妻が亡くなったのは娘が小学校にあがる直前だった
まだ26歳。医師に言われたよりもずっと早かった
葬儀のことはあまり覚えていない。気がついたら終わっていた
俺は妻の両親に土下座して謝った。妻の父は俺の肩に手をおいて何度も「ありがとう」と言ってくれた
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:56:21.10ID:+sIfKzqSO
それから娘をどうするかという話になった。娘は俺との血の繋がりがないからだ
いつもは能天気な叔父が真剣な表情で引き取るのは寄せと説得してきた
むろん叔父に悪意はない。俺の今後の結婚などに影響することを懸念したのだろう
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 14:58:24.42ID:+sIfKzqSO
だが俺はもちろん娘を引き取るつもりだった。誰がなんと言おうが俺と妻の子供だ
そのことを伝えると、叔父はしぶしぶながらも理解してくれた
妻の父は黙って頷いていた。妻の母は泣きながら感謝の言葉を述べた
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:00:26.59ID:+sIfKzqSO
娘が小学校にあがるのと同時に、こっちの家に戻ってきた
もちろん妻の両親とは今も繋がりがある。娘も妻の実家に行くのを喜んでいる
俺は職場に復帰することができた。前よりも会社のためにと思って働いている
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:02:28.16ID:+sIfKzqSO
少し前に10歳になった娘がカレーライスを作ってくれた
それは嫁のつくった甘口のカレーとそっくりで、涙なしでは食べられなかった
娘に妻の話を聞かせた。娘は妻のことを少しだけ覚えていると言っていた
話していくうちに娘の顔が歪んでいくのが分かった
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:04:30.84ID:+sIfKzqSO
俺を育ててくれた父のように、娘を育てていきたいと思ってる
もちろん俺1人の力で何かができるわけではない
ただ妻が残してくれた娘に誇ってもらえるような父親になりたい
賢くなくてもいい。美人でなくてもいい。優しくて、健康に育ってもらいたい
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:06:31.91ID:+sIfKzqSO
なあ。娘の顔が君によく似てきたよ
あれから娘は頻繁にカレーをつくってくれる。すごく甘めのカレーだけどいまはそれが大好きなんだ
以上です。ありがとうございました。
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:08:49.88ID:5uRiP3txO
結婚生活が何年だったか知らんが奥さんは幸せだったと思う。
後最後泣かせにくんなクズ
まんまとハマった…だろ…
娘さんと幸せになってくれ
そう思ってくれてたら嬉しい
発病後は早い段階で俺が誰か分からなくなっていた
たぶん全くの他人だったら看病するのは無理だったと思う。最後は人間としての意識なんてなかったと思うから
だけどやっぱり俺にとっては人間であり、愛する人だったんだ
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:09:38.55ID:EP/WJPb7I
>>1
泣く時はおトイレかパパの胸の中だって、娘に教えとけ
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:09:41.09ID:boRAAuZRQ
泣いちまった
娘さん大事にな
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:17:25.60ID:+sIfKzqSO
>>76 >>77
ありがとう。娘は絶対に悲しませたくない
命を懸けてでも幸せにしてみせるよ
お前らみたいなのにはやらないけどな
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:18:33.85ID:EirjDTUGO
娘を立派に幸せに育て上げて信頼できる男に任せて
娘と孫達に看取られながら微笑みをたたえて老衰で氏ね
辞めてくれ。泣いてしまう
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:22:08.56ID:NkNuSbEL0
ボタボタと泣いてしまった
ちくしょう娘さんと幸せに過ごせ
ありがとう。みんなも幸せになってくれよ
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:29:13.70ID:++6xc6+o0
結婚すればわかるよ。俺が特別すごいわけじゃない
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:38:18.81ID:wz9y/MEYO
父親に愛されなかった自分としては、
こんなに愛情を注いでくれるお父さんがいて幸せだと思う
君の子供を愛してあげて。君の子供に同じセリフを言わせないように
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:44:54.50ID:lo8t4hZ0O
さすがに泣いた
今晩は甘いカレーを食べよう
お前も幸せになれよ
泣いた…
奥さんは不幸なんかじゃなく、幸せだったろうよ。
何この涙腺への集中攻撃は……
世の中って理不尽だな
……なんともいえん気分ってこういうこと言うんかね
涙も出ないよ
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 15:52:03.39 ID:+sIfKzqSO
>>89
ありがとう。ちなみに娘は隠し味にヨーグルトを混ぜるらしい
>>1みたいなお人好しがいるから成り立つ世界ですね
心の底から旦那さんと娘さんには幸せになって欲しい
顔も知らない人だけど本当に幸せになって欲しい
ぼろんぼろん泣いた
>>1幸せにな…
とりあえずレイパーは全員○ね
チラ裏カスsね
なにこれ携帯小説?
ヌクモリティw
俺も仕事探す
自分のためではなく
親のために…
クロイツフェルトヤコブ病じゃねぇの?
アルツハイマーではそんな早く死なないでしょ。
登場人物全員DQN馬鹿か。税金だけ納めて他人に迷惑かけずに死んでいってくれよ
え?これ携帯小説じゃないの?
思わず机を叩いたわ。
俺にはこんな覚悟はもってない。
好きだった人が自分のことをわからなくなっていったり、性格が豹変したりするのは辛いよな。
想像だけでも苦しくて胸が掻きむしられる思いになる。
※14
それって狂牛病じゃないか?
と思って簡単に調べた
全身の不随意運動と急速に進行する認知症を主徴とする中枢神経の変性疾患。
症状がアルツハイマー病に似ていることから、アルツハイマーと診断され死亡した患者を病理解剖したらヤコブ病であると判明するいう事もある。
発性、医原性、遺伝性、変異型に分類される。
変異型は異常プリオン蛋白質を含む食肉を摂取したために発症するもので、イギリスに端を発し、世界中で社会問題となった。
怖いなんてもんじゃないな。
遺伝性がないことを切に望む。
甘口のカレーってろくに食ったことないから味が想像つかねーんだよなー。
まさか砂糖みたいな甘さじゃあるまいし、とんかつソースみたいな感じなのかなー。
※14
若年性アルツハイマー。発症して平均余命7年程度、若いほど進度は速いらしい
26歳ってことだからおそらくアルツハイマーだろう。アルツハイマーと診断されて実際はヤコブ病でしたなんて例も有るにはあるらしいが
そもそも発症する原因が異常プリオンが脳に蓄積、またプリオンが他のタンパク質をプリオンに変性させる事よるもの
通常の食生活ならまずプリオンなんて摂取する機会ないし、そうでなくともヤコブ病に羅患した患者の硬膜移植でも受けないとかかりはしないよ
そういうわけで※18が言うような遺伝性はないはず
書いてる内にごっちゃになって誤解受けそうな書き方したけど
遺伝性無いのはヤコブ病、アルツハイマーは遺伝性も有るらしいわ。娘さん罹らなければいいな…
そんな・・・
個人の感想にとやかく言いはしないが、他人が不快に思うようなコメするやつは頭おかしいんじゃない?
そんな他人の反感ばっかかって何したい理解に苦しむ
ふーん、って感じ。
バカにする気はないけど、別に感動しなかった。
で、映画かは何時なんだ?
そして今度は>>1が親父みたく会社で倒れて…って>>1の女性バージョンが出来上がるわけか
読んでみたが・・
ということは
1はまだ童貞なのか?
※27の冷静さに感服
そこ忘れてたわ
※27
お前の着眼点は鋭い
あまりに長いからスルー、何か感動系の作り話らしいけど、そういうのって電車男以来あまり食指が動かんのよね
泣いちまったじゃねーか…
世の中ってなんでこううまくいかないのか
結構文章うまくて創作かもしれないけど
どっちにしろ良い話だった
お幸せに
目頭が熱くなったわ
どこの誰とも知らん人だけど幸せを祈る
この話自体は創作だよ
でも似たような実話はあるからおまえらの感動まで否定する気はない
矛盾点を見つけて創作を見破るのが楽しみ方なのに
感動してどうするのっていう
大学通ってて避妊しないなんてあり得ないから
俺もスーパーに通うわ
学生で妊娠する女なんて腐るほどいるし
妊娠した=中出しってわけじゃないと思うけどな
まあでも創作臭いよな。本当に小綺麗にまとまりすぎだ
しかし創作にしても文才は評価する
俺も昔辛口派だったけど今普通派
焼肉のタレの辛口もそうだけど、意外とそんなに美味くない事に気付く
辛口大好き派は、実は普通の味の方が美味いということに気付いてないだけ
そして犯人は妻の父
心酔している絶対悪に娘の脳の提供したというわけか
米27
お前がナンバー1だ
・・・いやもう・・・正直
これはひどいとしか・・・
携帯小説?
男で一人で娘を育てたと言えば聞こえは良いが
碌な女にはならないので>>1はさっさといい女見つけて再婚しなきゃね
2と※欄さらっと読んでみてスルーすることにした
長文で自分語りか創作か知らんけど、途中で不快になること多いしね
おし・・・娘と子供を作ろう(ぇ
この手の話って、「一杯のかけそば」みたいなものだろ
若年性アルツハイマーって二十代で発症しないと思う
※20
クロイツフェルトヤコブ病は散発性のやつがあるんだけど
ふーん
なんか嘘くせえな~。でも泣いたわ。
アルツハイマー型を知らない人の創作。
甘いカレーを作る前に、カレーの作り方自体が想起できなくなるだろうに。
スルーすることにしたってわざわざコメするやつって
心底アホだと思う
「さらっと読んでスルーした」って頭の悪さが滲み出てるわ
それもうスルーできてないから
※49
この話が創作かどうかは別として
アルツハイマーの症状の一つとして味覚の混乱は
知られてるよ
作り方がわからなくなるのはそこそこ進行してから
若いうちの方が進行は早いけど初期からいきなり
カレー作れなくなるケースはまず有り得ないよ
書いた人より君の方がよっぽど無知だと思う
童貞のまま血のつながらない幼女を育てる話か
どこのエロゲ?
ジャワカレー貼れよ
>>1 どうした?釣り宣言は?(うるる...)
作り話ならそれでいいんだ。
つらい思いをした人間は居なかった、ってことになるから。
久々に泣きそうになった。
凄くいい話だった。
だけど。絶対に釣りだな。
マジレイプとかなんなんだよ…
しかし娘はレイプの子
日本の女「叩いてるのは童貞ニダー!!」ドッカーン!!キッムーチ!!
※46
たしかに稀だが十代での発症もあるからなあ
※51
というより単純に記憶の混乱だったんじゃないかな
文面から察するに全く辛くなかったようだし
味覚の混乱なら逆にものすごく辛いカレーを作りそうだけど
20代でアルツハイマーはあり得なくはないかもしれないけど
こんな悲惨な目にあったけどようやく幸せになれた人が発症っていうのは出来過ぎてるよな
まあ創作なら創作で不幸な彼女なんていなかったんだって事でいいけどな
リアルにレイプされたことあります。慰謝料取る闘いをしました。闘いを初めて直ぐにパニック障害になりました。レイプされて妊娠したら間違いなく中絶します。リアルな女性の生理的嫌悪感を知らないアホな男の作文ですね。
俺は美味しければ甘口でも辛口でも構わんよ。
カレーはやっぱ辛い方が好きです
※62
彼女は彼氏の子供だと思ってるって書いてあるじゃないか
嫌悪感は分かるけど、卑屈になってつっかかってると醜く見えるよ
仕事中に泣かすな
嫁は学生で避妊してなかったのかよ
死んだから美談みたいだけど、ただのDQNじゃねえか
※67
ゴム使ってても避妊率って97%しかねぇんだぜ…。
ゴムは性病予防ぐらいのもんだと思っといて、ピルと併用するのが一番安全。
度を超えた理不尽・不条理ってほんとむかつくわ
学校の引率とかの時はメニューは絶対にカレーの甘口。
生徒の世話しながらメシを食うにはスプーンだけで一気に食えるメニューじゃないと時間がない。辛口なんて時間がかかってしょうがない。
教職の実習関連でこれが一番印象深い。
わろた
BGM
1.Flagile / ELT
2.BE WITH YOU / GLAY
これで
冬のサクラ…カレーの味がおかしいと娘に指摘される
任侠ヘルパー…若年性アルツハイマー
※27
高校の時に女性と出かけていると書いてある、つまり彼女…
そしておそらくくあjんvfんkjんv
辛いのは苦手だよ 辛いカレーの中に 奥床しい コクのある味があれば好きかも
嘘くさいな
こんな懐の広い男がいるか?
ちょうど今日、辛いカレーを作って食べたんだが、
※欄が「物事を斜めから見る俺カッケー」と「感動した」に二極化してて笑ったw
まあ、カレーというキーワードを中心に、流れが綺麗すぎるから創作に見えるのは否めん。
ただそれでもこの文章に、一つの気持ちが含まれているのは間違いない。
レイプって殺人と同類の犯罪だと思う。
私も被害者の一人です。
警察で「あなたにも非はありますよ。」って言われて泣いた。
相手の男もその警察官も殺してやりたかった。
コメ欄以外の人のレスが面白いくらいにツンデレ化して笑ってしまった。
いや、良い意味で。
いい話だよ、これは。
創作でも何でもいいものだと思う。
レ
プは市刑にしちまえ。
報告者は良い男だね…
そして良い親父さん