14年前の初恋

1: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 13:17:30.05ID:twHk3r60
思い返せば14年前にあなたと出会った。
オレの今までの恋愛やそれに関わっていたすべての人たちに感謝の意を込めてこのスレをを立てさせていただきました。
オレと出会ったみんなが、今どこかで元気にやっているといいなぁ~と思って昔を思い出しながら、また自分の気持ちを整理するために書いていこうと思います。
勝手な解釈や誤字・脱字など不愉快な表現が多くあると思いますが、素人の文章力と思っていただきご了承いただければと思いいます。
2: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 13:20:22.56ID:twHk3r60
関西の大学を卒業し、地元には帰らずそのまま関西で就職することとなった。実家は商売をやっているので丁稚奉公のような感覚で親が用意した就職先であった。
オレと同期入社に2人男がいて、HとTであった。Hとオレは一人暮らしだったので、会社の用意したマンション(半分会社負担)に住むことになった。
Hはなかなか男前で身長も高く、高橋○○(ド忘れしたが、サラリーマン金太郎役をやってた役者)に似ていた。ということでH=高橋とする。
3: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 13:21:44.28ID:twHk3r60
オレはまだまだ未熟者で社会人とはいえ学生感覚が全く抜けず、仕事をしながらも遊びのことばかりに気持ちはいっていた。
このころのオレの『遊び』とは『オンナ』しかなかった。来る日も来る日も女とヤルことしか考えてないような生活。毎週末が楽しみで仕方がなかった。
たまに帰る実家でも、旧友たちとナンパにいったり、飲み会したりとそんな生活を送っていた。そんな旧友というエイジという男がいた。
5: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 13:22:58.05ID:twHk3r60
エイジとは幼稚園のときからの親友で、幼・小・中と同じクラス、高校は違ったが一緒にバンドを組んでいたいたため疎遠にもならず、すっと仲良しだった。
エイジとともに女というものを模索しながら大人になったといっても過言ではないww
週末になるとクラブでナンパ、実家に帰るとエイジを呼び出し夜な夜な『女遊び』にふけっていた。
9: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 20:40:16.50ID:twHk3r60
決して特定の彼女を作る気がなかったわけではない。そのころのオレは不器用だったのか、恋愛の仕方や人を好きになるということを知らなかったんじゃないかと思う。
たまに会う友人にも『彼女つくらへんの?』『まだ彼女いないの?』とか。
そう考えると、今までまともに彼女と呼べる人はいなかった。遊びの延長で付き合ってるのか付き合ってないのかわからないような関係。都合のいい女ばっかりだった。
まぁ最悪な男だったんでしょう。
10: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 20:41:23.23ID:twHk3r60
社会人になり2年目の春、会社に行くと新入社員が来ていた。
男子1名女子3名。『とうとうオレも先輩かぁ~』なんて思いながら一人ずつの顔を観ていく。
11: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 20:43:29.07ID:twHk3r60
1人目はIといういかにも好青年を絵にかいたような爽やか君。
I『Fさん(おれ)、住むとこも一緒なんでいろいろ教えてくださいね!よろしくおねがいします!!』
オレ『う、うんwwよろしくな!』
Iは大学時代にはテニス部のキャプテンを務めていたらしい。う~ん、爽やかww松岡修造みたいに熱血っぽいwwww
ということでI=修造とするww
彼も実家を離れ、一人暮らしをすることになり、オレと高橋と同じマンションに住むことになった。
ちなみのみんな同じフロアの部屋だった。
12: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 20:44:47.40ID:twHk3r60
3人の女子社員は
2人が営業で、1人が事務ということになっていた。
高橋やTと『初々しいねぇ~』なんて言いながら眺めていた、が、、、、
3人のうちの1人に目がとまった。というか動けなくなった。
一目惚れだ。たぶん。なんだこれ。
いや、わからない。何ともいえない感じになってしまった。
13: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 20:46:06.43ID:twHk3r60
とりあえず仕事も終わり、なんか変な感じのままマンションに帰ってきた。
んー。。。何なんだこの気持ち?やっぱり一目惚れなのか?
今まで一目惚れがなかったわけではない。しかし今回のは今までとは違う。
まーいいや、今後どうなるかもわからんし、今どうこう考えても仕方がない。
14: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 20:47:47.76ID:twHk3r60
そこから数日が過ぎ、会社で彼女をチラチラ見ては、このはじめての感覚を理解しようとしていた。
顔は可愛いが、オレの今までの好き?になってきたタイプとは全然違う。でもオレは今までの誰より心を惹かれてしまっていると思われる。
こんなことを考えながら、仕事が終わり、会社帰りに買ってきたコンビニ弁当を食べはじめた。
15: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 20:50:37.10ID:twHk3r60
食い始めてしばらくすると部屋のインターフォンが鳴った。
『お、高橋かな?なんやろ?』
インターフォンに出る。
オレ『はい、はーい』
?『Sですけど・・』
オレ『えっ?誰?』
?『同じ会社でおせわになってます、新入社員で入ったSですけど・・・』
オレ『?!?!?!?!?お、おっ、ちょっと待ってて』
なんと、Sとはオレが不思議な気持ちを抱いていたあの子だった。
16: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 20:53:46.76ID:twHk3r60
ガチャっ!ドアを開ける。
オレ『ど、ど、どないしたんっ??』
S『あの~、醤油貸していただけないですかぁ~?』
オレ『はっ??』
S『今日、修造君のところで同期会してるんです!鍋してるんですけど、醤油買うの忘れちゃって。。。』
オレ『そういうことやったんかぁ~、ええよ、』
S『ありがとうございます!』
オレ『こ、これでいいかな?最近使ってないから匂い嗅いで確かめてから使いやwwwwww』
S『wwwwww了解ですwwwwwwww』
そう言って彼女に醤油を渡してドアを閉めた。
顔も可愛いが、声も可愛い。。。声フェチのオレにはたまらん声だ。笑ってる顔は最強に可愛い。。。
しかしオレは完全に動揺していた。
オレとしたことが、気の利いたことも言えず、醤油を渡して終了とは。。しかし完全に不意を突かれた。
17: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 20:58:13.64ID:twHk3r60
ん、?!ちょっと待てよ?借りにきたということは。。。
よし!彼女は確実に返しに来る!
とりあえず部屋を片付ける。部屋に上げるつもりはないが、チラリと見える光景もキレイに片付いていると好感もてるやろ。
次は服装。さっきは会社から帰ってきたままのくたびれスーツ。とりあえずちょっとおしゃれな部屋着にチェンジ!!
さぁー来い!!!準備は整った。すると数時間後
『ピィーンポーン』
オレ『!!!』来た!
オレ『・・・ふぅー』とりあえず一呼吸。
オレ『はいっ』インターフォンに出る。
修造『オレです。修造でーす!醤油ありがとうございました!』
オレ『っ、、、お、おう、今開けるわ。』
おいおい、、待てよ、、、修造かよ~~~
18: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 20:59:57.33ID:twHk3r60
ガチャっ。満面の笑みの修造がそこに立っていた。
修造『先輩っ!醤油ありがとうございました!』
オレ『、、、あ、全然、いいよ、、、』
修造は部屋の中をオレ越しに眺めながら
修造『Fさんってなんかおしゃれな感じっすね~』
お前に言われてもなぁ~。。。
いや、待て。修造から話が伝わる可能性は大!
頼む!いい印象だけ伝えてくれ!
19: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 21:01:04.54ID:twHk3r60
修造が部屋に戻り、オレはドアを閉めベッドに座る。
オレ、なにやってんだろう?
てかオレどうしたんだ?
コレって・・・完全にハマってしまっている。。。
20: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 21:03:05.37ID:twHk3r60
さて、これからどうしよう?オレのこれまでの恋愛らしきものではクリアしたことのない壁がいくつか用意されているわけだ。
・オレの状態が今まで気持とは全く違うので思うように行動できない。
・会社内での恋愛(一方通行)なのでガッつけない。
・てか現在彼女に彼氏はいるのか?それすら聞けてない。
さぁどこからクリアしていくべきか?
まずは現在進行形の彼氏がいるのかどうかを確認しよう!
会社内には給湯室なるたまり場があった。ここでお茶を飲んだり、タバコ一服したりと、男女関係なく休憩している。
ここで一緒になった時にいろいろ話をしてみよう。もちろん今までに話はしたことはあるが、プライベートな話には触れてない。
今度は触り程度聞いてみよう!なんて考えてた。
21: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 21:04:57.37ID:twHk3r60
そんなある日、朝、事務所内で彼女を見かけた。顔の血色は悪く、うつむいている。
ん?どしたんだ?と思ったが、その日はすぐ外回りに出なければいけなかったので、気にはなっていたがそのまま会社を後にした。
夕方に戻ってきたときには、彼女の姿はなかった。
何気なく事務のおばちゃんに聞いてみた。
オレ『あれ?Sさん、おらへんの?』
おばちゃん『なんか、調子悪いみたいで帰ったよ。でもちょっと泣いてたっぽく見えたんやけどなぁ・・・』
オレ『・・・ふーん・・・そうなんや・・・』
22: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 21:09:11.77ID:twHk3r60
気にはなったけど、どうすることもできず、給湯室でタバコに火をつけた。
そこにオレの先輩である事務員の綾ちゃん(年齢はオレの一こ下)がタバコ休憩にきた。
綾は、なかなか面倒みのよい、小柄で可愛らしい先輩。しかし女子事務員の中では厳しいと恐れられている。
綾『なぁなぁ、知ってるぅ???Sさん、今日早退したろぉ~』
オレ『(知ってるけど)そうなん??体調悪かったんかなぁ~』
綾『どうも違うらしいでぇ~。男絡みらしいよ~』
オレ『(?!?!??!?!)そ、そうなんっ?ま、ま、まだ若いから、、い、いろいろあるでしょぉー』
なんて返したが、かなり動揺していたはず。
男?彼氏?とりあえず動揺をかくしながら質問してみる。
オレ『相変わらず情報通やねぇ~wwwwどこからの情報なん?』
綾『ケイさん(Sと同期の子)に突っ込んで聞いてみたwwwwww』
綾『はっきりは言わんかったけど、間違いなく男関係やね~ww』
オレ『は、はははっww(完全空笑い)』
23: ◆AkBqXzge7.:2010/07/12(月) 21:12:03.87ID:twHk3r60
と、今日はこの辺で。
会社から書き込んでます。また明日続きを書きます。
(見てる人がいればの話ですね)
24:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/12(月) 22:00:50.18ID:o.J.IcDO
ゆっくり書いて下さい
26: ◆AkBqXzge7.:2010/07/13(火) 08:08:21.39ID:2z75kGI0
そこにもう一人給湯室に入ってきた。
オレの営業の先輩の北川さんだ。北川さんは綾と同期。イケメンで誰が見てもモテそうな顔つき。
しかも話も面白く、仕事もできる。オレも憧れる先輩だ。
北川はもちろん仮名だが、ジャニーズ系なので北川としてみましたww
北川さんは同じ会社の本田さんと付き合っているという噂があった。
噂というが、休日に他の社員が何人も目撃してることからして間違いのないことであろう。
本田さんとは、営業の販促部で見た目はちょっと派手目でグラマラスなおねーさんwwww
不謹慎ながら1度はお願いしたいと思ったことのある先輩だwwww
27: ◆AkBqXzge7.:2010/07/13(火) 08:09:45.86ID:2z75kGI0
北川『なんか香ばしい話してるやぁーんwwww』
綾『なんかね、Sさんが・・・・・・・・・』
北川『へーwwでも若い時はよくあることやからあんま騒ぎ立てんほうがええでww』
綾『そやけど・・・早退するほどでもないんちゃう??社会人として・・・・・・・・・・・・』
綾の社会人論が続く中、オレはそっと給湯室を出た。
28: ◆AkBqXzge7.:2010/07/13(火) 08:11:43.15ID:2z75kGI0
うーん・・・・なんか・・・複雑な気持ち・・・・
彼女には好きな人がいて、それに対して涙を流している・・・・
好きな人がいることは全然不思議なことではないし、彼氏がいるということも信じられないことでもない。
しかしその事実を受け止められそうにないオレがいた。
あーやっぱり彼氏いたんだ。。。。そんなことをぼんやり考えながらデスクに戻り、何となく仕事をこなした。
29: ◆AkBqXzge7.:2010/07/13(火) 08:44:33.57ID:2z75kGI0
次の日、彼女は普通に出社し、普通通り元気な笑顔を振りまき仕事をしていた。
昨日のあの話ってなんだったんだろう?って思うほど普通だった。
30: ◆AkBqXzge7.:2010/07/13(火) 08:46:07.81ID:2z75kGI0
それから数カ月、オレはなにもアクションを起こせぬまま時だけが過ぎた。
修造の部屋には同期の3人はよく遊びに来ていた。何度かマンションロビーとかで会うこともあったが、挨拶やちょっと話す程度のものでなかなか彼女に接近できるような機会はなかった。しかし転機が訪れた。同じ仕事を担当することになったのだ。
オレ『これからよろしくたのむでー!!』
S『こちらこそお手柔らかにーwwww!』
今までそんなに話す機会もなかったけど、一気に2人の距離が縮まった気がした。
31: ◆AkBqXzge7.:2010/07/13(火) 08:47:35.21ID:2z75kGI0
それからは毎日が楽しい日々だった。オレって単純やね。
以前の涙の理由を忘れたわけではないけど、今ある笑顔がすべてだと思えた。
もちろん仕事も一生懸命やったし、バカな話もいっぱいした。
ただ、今彼氏がいるとか好きな人がいるとかは聞けなかった。これを聞くと今の状態がすべて壊れてしまうと思った。
彼女のなかではなにも変わらなくても、オレのなかのすべてが崩れてしまうと思った。
ただただ何もできず、いつものように笑って話できるだけでよかった。
32: ◆AkBqXzge7.:2010/07/13(火) 08:48:45.50ID:2z75kGI0
しばらくして同期のTか会社を辞めた。病気を患ったこともあり、しばらく入院をしている間にいろいろ考えて建築関係の試験を受け、そっちの方向に進みたいとのこと。それと同じような時期に北川さんの彼女の本田さんも会社を去って行った。
本田さんのやめた理由はよくわからなかったのだが、変な辞め方ではなかったと思う。ま、特に知ろうとも思わなかっただけど。そのうち北川さんと結婚でもするんかなぁ~その花嫁修業で辞めたんかなぁーなんて思ってた。
36: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:07:01.07ID:9EEQMQM0
オレ・高橋・修造は同じマンションに住んでいる。部屋の大きさは同じはずなのだが、修造の部屋が一番広く感じた。
だからなのか、いつもみんなで集まるときは修造の部屋ばかりだった。鍋をしたり、ビデオみたり、くっちゃべったり。
37: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:12:12.95ID:9EEQMQM0
ここで一旦、登場した人、登場してない人も含めて紹介したい。話の流れ上、一度紹介しておくと楽なもので。。。
オレ(男)=俺。Fと記載されていることもある。
S(女)=会社の1年後輩。
修造(男)=会社の1年後輩。同じマンション。
エイジ(男)=オレの地元の幼馴染。
ケイ(女)=会社の1年後輩。
エル(女)=会社の1年後輩。
高橋(男)=オレの同期。
T(男)=オレの同期。既に退社。
北川(男)=オレの1年先輩。
綾(女)=オレの一年先輩。
本田(女)=オレの2年先輩。北川の彼女。既に退社。
こんな感じかな?
38: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:13:47.00ID:9EEQMQM0
そんなたまり場に出席率の高いメンバーは、修造(主なので当然か;)、オレ、Sだった。
最近は北川さんや綾ちゃんもよく参加するようになってきた。
修造の部屋を開けると、北川さんとSが既に盛り上がってるということもよくあった。
39: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:14:23.87ID:9EEQMQM0
Sも出席率が高いのは発起人になってることが多いからだ。オレは一緒に仕事をしていた為、今度みんなであそばへん?みたいなことを最初に聞かれるので断る理由もなく、OKと答えていた。
40: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:15:26.65ID:9EEQMQM0
修造も彼女は居なかった。いい男なんだが、出会いもイマイチなかった。オレみたいにフラフラ遊んでるわけでもないし、まじめでいい男なんやけどなぁ。
まじめでいい男=ただのいい人になっちゃってたんかな?女の子の対応もそんな感じだったような気がする。
41: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:16:36.82ID:9EEQMQM0
オレは相変わらずSのことは気になってはいたが、何もできない自分が歯痒くて、それを払拭するかのように、遊び呆けてた。
他の出会いでSのことをなにも思わなくなることを願ってたのかも知れない。
Sもオレがそこそこ遊んでるってのは知ってた。たまに『Fさーん、女の子騙してばっかりいたらあかんでー!』なんてのを冗談で言われ、本気で苦笑いした経験もある。
実際は自分自身を騙そうとしているのにね。
42: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:19:01.91ID:9EEQMQM0
そんなある日、相変わらず出席率の高い3人で昼飯を食ってるときにSに彼氏がいないことがわかった。
こんなことが今まで聞けずにいたことを後悔したが、彼氏がいないことの喜びには勝てなかったwwwwww しかし彼女の顔は一瞬曇ったように見えた。
そのついでに、元彼の話も聞いた。あんまり聞きたくなかったが、オレの天の邪鬼な性格上その話に乗っかるかのように聞いてしまった。
以前、会社で泣いて早退したというのも事実で、フラれたショックで全く仕事にならなかったらしい。そんなことを彼女は笑って話していた。
43: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:21:51.87ID:9EEQMQM0
オレは仕事を早退ことからかっていた。
オレ『めっちゃ子どもやなー』
S『いやいや、一途なんですっ!』
オレはSに思われてた元彼が羨ましくて仕方なかった。
44: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:25:30.11ID:9EEQMQM0
S『全然話ちがうんやけど、、、ちょっといい、、??』
オレ『いいけど、なんやねん???』
S『あんなー、Fさんって呼ぶと堅い感じするから、これからソウちゃん(下の名前)って呼んでいい、、、、??』
オレ『へっ????ぜ、ぜ、全然いいよwwwwwwww』
S『やったwwwwwwwwなんかこの方が仲良しっぽいしwwwwwwwwww』
オレ『んじゃ、オレも呼び方変えるわwwwwwwww』
オレ『んんんーーーーー、マーにする!!!!!wwwwwwww』
マー『wwwwwwwwいいよーwwwwww』
そんなこんなでさらに関係が近くなったように思った。
もし深い意味がなかったにしても、オレのことは嫌いじゃないやろうし、他の人とは完全に差別化してくれてるのが嬉しいかった。
46: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:27:53.89ID:9EEQMQM0
修造もマーも車がなかったので遊んだ後はオレがマーを車で送っていくというのが定番になっていた。
この2人になれるチャンスのために3人で遊んでるといっても過言ではないwwwwww
かといって何もできることはなかった。ただ2人っきりの空間に居れることが幸せに感じた。
彼女の家までの20分。今でも景色を覚えている。新御堂から中環に。そこのマクドの向こう側に見える夜景。
あと少しで彼女の家についてしまう。彼女の家につくと、彼女は『ありがとね』と車降り、車が出るまで待っててくれる。車が出てからバックミラーを覗くと必ずケータイで誰かと話しながら家に消えていく彼女。
誰とはなしてるんやろ・・・?彼氏いないっていってたやんな・・・?友達かなぁ・・・?なんて考えながらマンションに帰った。
48: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:33:31.41ID:9EEQMQM0
そんな彼女に対する気持ちを抱きながらまた時が過ぎて行った。
そんな中、社員旅行に行くことになった。
期待は持てないが、もしかしたらなにかあるかもしれない、なんて思っていた。
49: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:34:37.14ID:9EEQMQM0
旅行はみんな和気あいあいと楽しい旅行になった。
修造が持ってきたビデオカメラで上司の立ちションベンを激写し、それをバス内のテレビで流し大爆笑させた。
もちろん修造は説教を喰らっていたww
そんなこんなで旅館に着いた。そこにはピアノが置いてあり誰でも弾けるようになっていた。
50: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:37:09.53ID:9EEQMQM0
そのころのオレはピアノにハマっていた。元々オレは楽器が好きで、いろんな楽器に興味を持っていた。
以前からピアノがやりたくてって話をマーにしていたら
マー『家にキーボードあるから貸してあげよか??』
オレ『ほんまか!よっしゃ、頼むわ!貸してくれ!』
マー『でもとても一人で持てそうもないから家取りにきてやぁ!』
オレ『(!?)い、いいよ!!!!』
マーの家に入れる!!!!
51: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:40:18.44ID:9EEQMQM0
ある日曜、ドキドキしながらマーの家に行くと
マー『今誰もおれへんし、入ってきてぇー』
オレ『お、おう』
オレ『・・・おじゃましまぁーす・・・』
マー『どぞどぞww』
マー『もう誰も使ってへんから返すのいつでもいいよ』
オレ『結構デカイなー』
マー『そやろー一人では絶対持たれへんもん』
そんなことを言いながらキーボードを借り、楽譜を買い、練習していた。
彼女に借りたキーボードだからがんばろうとかじゃなく、単純にキーボードを弾くのが楽しくて楽しくて仕方なかった。
少しずつ仕組みが判って弾けていくのが嬉しかった。これはどんな楽器でも一緒だと思う。
今でも音楽を哲学するのは大好きだww
52: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:41:57.33ID:9EEQMQM0
そんなオレにはその旅館にあるピアノが輝いて見えたwwwwww
ヨダレものやwwwwww
隙を見つけてこっそり練習させてもらおうwwwwwwww
なんて思っていた。
マーもピアノに気づき
マー『ソウちゃん、ピアノあるやんwwwwどんだけ上達したか弾いてやwwwwwwww』
オレ『あほぉー!聴かせられるわけないやろーwwwwwwww夜中にこっそり弾きにこよーwwwwwwww』
マー『偶然通りかかったらゴメンやでぇーww』
53: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:45:07.53ID:9EEQMQM0
オレは早く弾きに行きたかったが社員旅行というとこで協調性を重視。
風呂に入り、食事を済ませ、花火をして、、、オレはもうウズウズしていたww
オレは誰にも聴かせたくなかったので、花火でみんなが騒いでる時に何となくフェードアウトしようと考えた。
とその時マーと目があった。オレがピアノのところに行くことを悟ったのか、マーが近付いてオレに
マー『行くのww??』
オレ『しーーーーっwwww!』
オレ『みんなには内緒やで!ちょっといってくるわ!』
マー『マーも行くwwww』
と、マーもついてきてしまった。
54:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/14(水) 17:45:43.01ID:U8t49lEo
ありがとうございます。
酷い文章かと思いますが、最後までお付き合い頂けたら幸いです。
55: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:46:55.00ID:9EEQMQM0
ついてきてしまったものは仕方ない。
恥ずかしいが弾くタイミングは今しかなさそうやし。。。
マーの前で無様な弾きっぷりを晒すが、ピアノを弾いてみたいという欲求には勝てなかった。
常人ではなかなか理解に苦しむ行為や欲求だと思うが、楽器好きなら分かっていただけると思うww
57: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:50:15.87ID:9EEQMQM0
そしてオレのオンステージが観客1人という状態で始まった。
ショパンの曲を中心に練習していたので、それを恥ずかしながら披露した。
最初は恥ずかしいなぁなんておもっていたが、本物のピアノを弾いてることに感動し、堪能していた。
もちろんお世辞にも上手いなんていえたものではない。
それからいろんな曲を弾いた。同じ曲も何回も弾いた。
マーはずっとオレの傍らで聴いていた。
ピアノを弾きながら、マーはどんな気持ちでオレと一緒に来たのだろうと思っていた。
ついてきたのはいいが、逆にこの場を離れ辛くなっちゃっただけなのかも・・・
58: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:53:44.17ID:9EEQMQM0
小1時間ほど弾いたころ、
オレ『ふぅー、満足したぁーwwww』
マー『思ってたより上手やんwwwwwwww』
オレ『どんな風に思ってたんやwwwwwwww』
こんなことを話してたら、会社の上司のイノさんが通りかかった。
イノ『おっ、お前ら、なにこんなとこでロンバケしてんねんーwwwwwwww!』
そのころ流行っていたドラマだ。
オレ『そ、そんなんちゃいますよーwwww』
イノさんはそんなことを言いながら笑ってその場を通りすぎていきました。
オレ『・・・そろそろみんなんとこ行きますかっww』
マー『そやねww』
59: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 17:58:33.83ID:9EEQMQM0
花火も終わってみんなで一つの部屋で飲みながら、いろんな話で盛り上がっていた。
そんな中、オレとマーは帰ってきた。
高橋『花火んとき、Sちゃんの手を引っ張ってどこ連れていってたんやwwwwwwww』
オレ『は?!?手なんて引っ張ってないで?!』
高橋『オレもそう見えたし、綾ちゃんもそう見えたって言ってるでwwwwww』
オレ『いやいや、ただピアノを弾きに行ったらマーもついてきただけやで?!』
高橋『ふーん・・・ま、いいわwwwwwwwwww』
オレ『ちょ、ほんまやって!!!全然信じてないやろー!!!ww』
60: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 18:00:07.62ID:9EEQMQM0
そんなことを高橋と話しているときに、マーをチラッと見るとケイから何か怒られているようだった。
ん??と思ったが、悪酔いをしている高橋の暴言を止めるのに必死だった。
そんなこんなでその日はお開きになり、次の日を迎えた。
昨日マーはケイに何を怒られていたんかな??ケイは酔っぱらうと説教癖があるんかもしれんなーwwww
なんて思いながらバスに揺られていた。
61: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 18:00:58.81ID:9EEQMQM0
ちょっと、仕事落ちっす。
また来ます。
62:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/14(水) 18:05:28.73ID:U8t49lEo
自分のペースで無理せず書いて下さい
支援ありがとうございます。
投下します。
64:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/14(水) 19:47:15.05ID:LR8.6zUo
格好良いよ。
オレの場合はまともに弾けないので全然かっこよくないですよwwww
65: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 19:47:59.91ID:9EEQMQM0
目的地に到着した。そこは陶器やガラスをいろんな形で販売している街のようなとこだった。
バスをおり、そこから自由行動となった。みんなで行動していたつもりがいつの間にかマーとオレの二人になっていた。
オレ『あれ?みんなどこ行ったん?』
マー『あれ?ほんまやね?』
オレ『ま、ええかwwwwww』
マー『・・・うん・・・』
オレ『???』
返事にいつもの元気がなかったので不思議に思ったが、気にしなかった。
昨日からオレとマーの関係は近づいたような気がしていたからだ。
オレは調子に乗っていた。マーはオレに気があると思い始めていた。
67: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 19:50:06.89ID:9EEQMQM0
集合時間となり、2人でバスに戻った。
マーはあまり元気がなく、言葉数も少なくなっていた。
疲れたのかなぁ?くらいにしか思わなかった。
68:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/14(水) 19:51:21.15ID:LR8.6zUo
うちだけかもですがねww
女の人がそんな風に見てくれているとメチャメチャやる気になりますwwww
69: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 19:54:29.28ID:9EEQMQM0
それからまた通常の日々に戻った。
通常とは言え、オレの気持は今までのものとは違っていた。
マーに対する自信のようなものが出てき始めてた。
ある日の夕方、いつものように給湯室でタバコを吸おうと廊下の先にあるドアを見ると、マーが給湯室に頭だけ突っ込み誰かとヒソヒソ喋っていた。
オレの存在に気づくと、びっくりしたようにこっちを向くと、
マー『おつかれさまーww』
と取り繕うような笑顔。
オレ『???おー、おつかれー、今日はもう上がり???』
マー『うんwwwwww今日は花火大会やでwwwwww!』
オレ『あ、そっか、』
と、給湯室に入るとそこに北川さんがいた。
なぜか嫌な予感がした。
北川『お、おう、おつかれ』
オレ『・・あ、北川さん・・いたんすね』
71: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 19:57:11.18ID:9EEQMQM0
マー『ソウちゃん、花火いかへんの??』
オレ『お、オレは…』
マー『私は北川さんと綾さんと行くことになってんwwwwあ、修造も行くって!!ソウちゃんもいこーやーwwwwwwww』
オレ『・・・・オレは、忙しいからやめとくわwwwwwwwwwwww、、、、、』
明らかにおかしい。マーと北川さんの間にはなにかある。
いつもならみんなで花火を見に行くたなっても疑問すら感じないのに、今日の北川さんとマーの言動はちょっと違っていた。
72: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 19:58:11.83ID:9EEQMQM0
マーはそのまま更衣室に入り、制服から私服に着替えてきた。
その時、オレは確かに見えた。マーが北川さんに目でサインを送っていた。まるで『駐車場で待ってるよ』と言わんばかりに。
73: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 19:59:33.34ID:9EEQMQM0
オレは、、、、、、立っていられなくなった。給湯室にしゃがみ込み、タバコを吹かして、何も考えられなかった。
そうしてるうちに事務所のほうから
部長『おーい、ミーティング始めるぞー』
オレは放心状態のまま、なんとか立ち上がり事務所に向かった。
北川さんは俺の今のこの状態に気づいているのだろうか?
74: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 20:01:10.06ID:9EEQMQM0
北川さんとマーは付き合っていたのか・・・・そうか・・・
オレ、、、、、なんか、、、、、バカみたいやん、、、、
まさにピエロだ、、、、
でも、まだ確定したわけではない。このミーティングが終わったら北川さんに聞いてみよう、、、、そうだ、、、聞いてみよう、、、、
そんなことを思いながら、ミーティングの場に立っていた。
ミーティングの内容なんて全く頭に入っていない。そうしているうちにミーティングが終わった。
75: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 20:02:45.68ID:9EEQMQM0
北川さんは帰り支度を始め、駐車場に向かうところだった。
オレは心を決め、北川さんを引き止めた。
オレ『北川さん!ちょっといいですか、、?』
北川『お、どうしたん?』
オレ『ちょっとこっち来てもらっていいですか、、?ちょっと聞きたいことあるんです、、』
北川『お、おう、、』
オレは北川さんを駐車場の端の人気の少ない所に連れて行った。
76: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 20:04:46.33ID:9EEQMQM0
オレの性格上、真剣に話をするということはできなかった。オレはヘラヘラしながら口火を切った。オレはやっぱりヘタレだ。
オレ『北川さん、もしかしてマーと付き合ってるんすかぁwwww、、、、』
北川『・・・・うん・・・・ww』
オレ『や、やっぱそうなんすかwwwwwwいやー、オレ実はマーのこと狙ってたんすよねーwwwwwwww、、、』
北川『そうやったのww?なんかごめんなーwwww』
オレ『、、、、、全然いいっすよーwwwwww、、、、』
全然よくない。
77: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 20:06:30.75ID:9EEQMQM0
北川『あのさー、話ついでにオレの頼み聞いてくれへん?』
オレ『、、、な、なんすか?』
北川『今日俺ら花火大会行くやん?それについてきてくれへん?』
オレ『え?なんでですか?』
北川『綾も来るやろー、綾の面倒見といてくれへんwwww?』
オレ『・・・?????』
オレ『、、、、、、ちょ、、、北川さーん、勘弁してくださいよーwwwwww、、、少なからずともオレ今失恋したてなんですからぁーwwwwww、、、、、、、』
北川『あ、、、そか、、、ご、ごめん』
78: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 20:08:33.36ID:9EEQMQM0
そんなタイミングで綾とマーと修造が寄ってきた。
修造『北川さーん、早く行かないと新御堂ババ混みなりますよーwwww』
北川『おーう、今行くわっ!』
マー『ソウちゃん、ほんまにいかへんのー?』
オレ『オレほんまに忙しいねんwwwwww女からケータイ鳴りっぱなしやわーwwwwww』
マー『嘘つきーぃwwwwwwwwww』
北川の車にみんな乗り込み、オレをおいて出発していった。
79: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 20:10:34.48ID:9EEQMQM0
嘘つき・・・・マーも嘘つきやん。オレをその気にさせておいて。彼氏おらへんって言ってたやん。嘘つきやんけ。
オレはとぼとぼとマンションに帰った。
帰ってもなにもする気は起きなかった。飯も、風呂も、何もかも。
部屋の片隅でホコリをかぶったバーボンが目に入った。
これ、いつからあるんやろ・・・・
そんなことを思いながら、チビチビ飲み始めた。別に酒が好きなほうではなかった。でも飲みたくなった。酔いたかった。
80: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 20:11:39.02ID:9EEQMQM0
オレってなんやったんやろ?オレのこと、どう思ってたんやろ?オレがマーのこと好きなのは分かってたんかな・・・?
なんかかっこ悪いなぁ、、、、そんなことばかり考えてた。
これって失恋っていうんやろな、、、初めてかも、、、、こんなしんどいの、、、、
これが初恋やったんかも・・・
81: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 20:15:53.09ID:9EEQMQM0
するとケータイが鳴った。
出たくはなかったが、表示をみると大学時代からの親友のクーだった。
こいつは相変わらず間が悪い。
オレ『・・・はい・・・』
クー『おーーー!!!まいどーーーーー!!!!元気か!!!!』
アホみたいにテンション高い。
オレ『・・・・・』
クー『ん?どないしてん?』
オレ『実は・・・・フラれてん・・・いや、フラれてもないな・・・』
クー『そか、、ほなまたにするわ!元気だしや!!!!』
オレ『なんやねん、、、、状況知ってて冷やかしてるんかwwww、、、、』
クー『そんなこと知ってるわけないやろ!!ま、とにかく元気だしやー!!!』
オレ『へーいぃ・・・・』
そんな感じで電話を切った。
82: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 20:17:02.56ID:9EEQMQM0
ふぅ・・・こいつも昔、失恋して凹んでるときがあったなぁ・・・・
今ではあのテンション。羨ましすぎる。でもオレもしばらくしたらこの傷も癒えるやろなぁ。
時間、かかりそう、、、、
そんなことを思いながら、さらにバーボンをチビチビやっていた。
それから1時間くらい経った頃に部屋のインターフォンがなった。
83: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 20:19:49.47ID:9EEQMQM0
誰や、こんな時間に・・・?まさか・・・マー・・・?
ここまで来てオレは何を期待してるんや、、、、
ガチャっ。
オレ『・・・はい・・・』
?『早よ、開けろ!!!』
オレ『???クー?????』
ドアを開けるとそこに満身の笑みのクーが立っていた。
オレ『ど、どしたん!?!?』
クー『失恋して一人でいるのは辛いやろww?ドライブいこうぜ!ドライブ!!!wwwwww』
オレ『・・・クー・・・・』
84: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 20:21:40.24ID:9EEQMQM0
オレは涙が止まらなかった。オレはクーにつれて行かれるまま助手席に乗り込み、これまでの話をした。
話をしながら、車から見える夜景はなぜか懐かしかった。クーが車止めるとそこは、学生時代に大騒ぎして、警察に怒られたとこのある夜景スポットだった。
オレ『なんで、ここやねんwwwwwwww』
クー『懐かしいやろぉwwwwwwww』
オレはまた涙が出た。こいつはなかなやるなぁwwwwww
オレ『・・・ほんまにありがと、、、』
クー『何言ってんねん!友達やんけwwwwwwww』
こいつにはいつかデッカイ恩返しをしないと思った。
85: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 20:25:14.75ID:9EEQMQM0
と今日はここまでです。
つたない文章なので分かりづらい文章もあるかと思うので、質問のある方はどうぞ。
ケータイからになりますが、お答えいたします。
87:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/14(水) 22:43:28.09ID:Yj7xO2co
質問はないけど
絶対に最後までお願いします
88: ◆AkBqXzge7.:2010/07/14(水) 23:58:04.11ID:0frzYYDO
解しました。
時間はかかるかもしれませんが、できるだけ毎日投下していきます。
お付き合いよろしくお願いします。
89:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/15(木) 02:36:13.90ID:rHFhJP2o
明日もよろしく
90: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 09:03:09.54ID:PJeCvqQ0
本日も投下開始です。
よろしくお願いします。
91: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 09:05:48.22ID:PJeCvqQ0
そこから気持の切り替えがすぐできるわけではなかった。
オレはそんなに器用な人間ではなかったみたいだ。
修造にも北川さんとマーの話を聞いてたら、以前から修造含む同期は2人のことを知ってたみたいだった。
マーが北川さんのことを好きになり、猛烈にアタックをしてたらしい。
北川さんは本田さんと付き合ってはいたが、うまくはいってなかったようだ。そしてマーの気持ちに心が揺らぎ、マーと付き合うことになったらしい。
修造『あの2人の間を取り持つのも大変でしたわww。。。』
となぜか空笑いだった。
社員旅行の時のオレとマーの行為はかなり危うかったらしい。
それを察知したケイが説教をしたのも間違いないらしい。
92: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 09:07:06.19ID:PJeCvqQ0
それからそんな気持ちを払拭できないまま、次の春が来たあたりの出来事だった。
北川さんが会社を辞めることになった。
どうしてもやり遂げたい夢があるらしく、最後のチャンスだといいながら会社をやめていった。
不謹慎ながらオレは北川さんの顔を毎日見ないで済むということで、内心ホッとした。
でも辞め方までイケメンだ、こりゃ完全は敗北だ。
93: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 09:08:45.39ID:PJeCvqQ0
それと同時期に親父から電話がかかってきた。
親父『おい、そろそろ実家に帰ってこい』
そうか・・・もう3年経ったもんなぁ・・・
オレ『そうやね・・・上司に相談してみるわ・・・』
親父『俺からも話しておくから。こっちも人材不足で早く人が欲しいんや。』
オレ『そか。オレが帰ったところで役にはたたんかもしれんでww』
親父『俺が鍛えたるわww』
94: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 09:11:44.33ID:PJeCvqQ0
そか・・・大阪をとうとう離れるか・・・・
まあ、このままいても辛いだけやし、ある意味リセットできるいい機会かもね。。。
みんなと別れるのは辛いけど、何れは帰らないとあかんかったわけやし。
会社に話をすると、いずれは帰ることになってたわけやからとすんなり快諾してくれた。
でもすぐにというわけにはいかんので、7月まで待ってくれとのことだった。
そのまま親父に話をし、タイムリミットが決まった。
95: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 09:13:06.29ID:PJeCvqQ0
7月・・・短いな・・・。
ん?オレは何を期待してるんだ、、、?
オレは相変わらず彼女に対してまだ未練タラタラだった。
オレは実家に帰ることを最終兵器に彼女の気持ちを確かめようとしていた。
98: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 09:39:45.83ID:PJeCvqQ0
マーは北川さんと付き合ってたが、オレや修造との時間はきっちり作っていた。
仕事中に会社から
マー『ソウちゃん、明日あそぼーww』
オレ『・・・金曜か・・・お、おう、いいよ、、、』
マー『よかったww最近なんか冷たいやぁーんww』
オレ『いつも言ってるけど、オレはい・そ・が・し・い・のww』
マー『わざわざ開けてくれてどーもww修造にも声かけとくわww』
こんな感じでいつも誘ってくれてた。今だに理解ができないのだが、彼氏がいるのに何で??
だから変な期待をしちゃうんじゃないか、、、
でもヘタレなオレはそのお誘いを断ることができなかった。
オレはマーと北川さんが付き合ってることは知らないふりをし続けていた。
99: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 09:44:06.89ID:PJeCvqQ0
その日は急遽修造が来れなくなり、オレとマーで会うことになった。
変にドキドキはしたが、その反面オレって完全アンパイになってるんじゃね?とも思った。
マー『今日どうするー??』
オレ『修造、来られへんみたいやなぁ?』
マー『そやねんてー、あ、この前ソウちゃんが話してたディカプリオの【ロミオ&ジュリエット】が観たい!』
以前話をしたことがあってオレの大好きな映画だった。
この映画は現代風に映し出されているが、セリフ等は昔のまま。しかも映像が溜息が出るほど綺麗。
オレ『おー、あれはお勧めやで!!あれを観よう!!』
オレの部屋にマーが来ることになった。
100: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 09:47:00.28ID:PJeCvqQ0
今まで来たことはあったが、二人っきりというのは初めてだ。
一番最初に醤油を借りにきたあの日が懐かしく思える。
これはもしかしたらいいチャンスでは?今まで伝えられなかった思いを伝えるにはいいシチュエーションじゃないか。
いや、オレにそんなことができるのか?ダメならこの関係が崩れて・・・・
そんなゆらついた思いのまま、ビデオを2人で見始めた。
101: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 09:49:45.99ID:PJeCvqQ0
オレはこの映画のパーティで2人が初めて出会うシーンが大好きだ。
水槽越しに2人は初めて出会う。二人は心惹かれあう。言葉を交わさずして2人は恋に落ちてしまう。
このシーンを彼女はうっとりした目で観ていた。彼女の目には北川さんがダブっていたのだろうか・・・
物語もクライマックスになり、オレは時計を気にしていた。
この2人の時間もこれまでかと思うとドキドキしていた。オレは何かを伝えようとしていた。
最後のシーンでマーは涙を流していた。オレもなぜか泣きそうになっていた。
マー『すごくいい映画やったわー』
オレ『そやろww?やっぱいいわーww』
マー『んじゃ、そろそろ帰ろうかな・・・』
オレ『・・・・』
オレ『・・・おう、送っていくわ、』
オレ、超チキン・・・
102: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 09:51:51.50ID:PJeCvqQ0
そして車に乗り込み、マーの家までの20分。
オレは会社を辞めることをマーに告げた。
マーは知っていたかのように、悲しそうな声で
マー『ソウちゃんは最初から帰ることは決まってたんやもんね。仲良くなんてならんかったらよかった。』
オレ『そんなこというなやーwwいろいろ楽しかったし、まだ何ヶ月か時間もあるしww』
マー『そやね、最後までいっぱい遊ぼっww』
オレ『うんww』
103: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 09:52:39.28ID:PJeCvqQ0
これでいいのか・・・?
これでいい。このままでいい。
彼女は北川さんが好きで、オレはマーが好きで。
オレはこの関係を最後まで崩さないでおこうを決めた。
108: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 13:28:30.04ID:PJeCvqQ0
会社を辞める話はマーに話した数日後、みんなにした。
でも仕方がないことと、最後まで楽しくやろ!という感じでしんみりせずに話ができたかと思う。
109: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 13:31:55.07ID:PJeCvqQ0
この話した夜にオレの部屋のインターフォンが鳴った。
オレ『はーい』インターフォンに出る。
修造『オレでーす、修造でーす』
オレ『おう、今開けるわ』
ガチャっ。ドアを開ける。
オレ『どしたん?』
修造『ちょっと話したいことがあって・・・』
オレ『まぁ、入れや』
オレの部屋に入り、オレはベッドに座り、修造はテーブルの前に胡坐をかいた。
オレ『どしたん?』
修造『Fさん、辞めるんすよね・・・』
オレ『なんやねん、今さらww』
110: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 13:34:34.53ID:PJeCvqQ0
修造『いや、実はオレも実家に帰ってこいって言われてるんすよ・・・』
修造も実家は商売をやっていて修行という形で入社していた。
オレ『そうなんか、、、で、いつ帰るんや?』
修造『8月くらいかなーって思ってるんですよ、、、』
オレ『ほんなら早く会社に言わなあかんやん。』
修造『そうなんすけどね、、、なかなかふん切りつかなくて、、、』
オレ『ダラダラしてるとお世話になった会社の迷惑になるぞ!できるだけ早いうちに行ったほうがいいって!』
修造『・・・そうすよね・・・』
オレ『ま、オレも偉そうなことは言えないんやけどねww同時期に辞めることになりそうやし、今後お互い実家に帰ってがんばろうぜ!』
修造『・・・そうすねww!がんばりましょう!』
その翌日修造は上司に相談し、9月で話が纏まったみたいだった。
会社としても迷惑な話だろうなww一気に二人もやめてしまうんやからww
申し訳ない気持ちはあったが、こればっかりは仕方なかった。
111: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 13:36:14.04ID:PJeCvqQ0
そうこうしてるうちに6月の末になり、引っ越しも終わらせ大きな荷物はすべて実家に送った。あとの生活用品は自家用車に積めばOK。
何もない部屋に弁当を広げ、一人で突いていると何とも言えない気持ちになってくる。
このマンションにも会社の人間も増え(修造の1年下と2年下の後輩が1人づつ入った)、オレと修造が抜けても賑やかなままだろうと安心していた。
ここでいろんなことがあったことを思い出しながら、最後の夜を超えようとしていた。
112: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 13:42:06.86ID:PJeCvqQ0
そこにケータイが鳴った。
表示をみるとマーだった。
ここまできたら一切期待はしてなかった。
オレ『もしもーしww』
マー『・・・・・・』
オレ『ん?もしもぉーしーww』
マー『・・・・うん・・・』
オレ『どしたんやww?フラレたんかww?』
マー『・・・違う・・・』
ちょっとガッカリwwwwww
マー『明日からソウちゃんがいなくなると思うと悲しくて・・・・』
オレ『オレのほうが100万倍さみしいわww』
オレ『マーの周りにはみんなおるし、何も変わらないよ。オレなんて今から新しい会社に入るなんて地獄やぞww』
オレ『人間関係を1から構築しないと。またマーみたいに仲良くなれる子いるといいけど。』
マー『ソウちゃんなら、すぐ友達できるってww』
オレ『オレって人見知りやしww』
マー『嘘つきぃww』
オレ『・・・オレ、嘘つきは治らんわww、、、、』
マー『今まで仲良くしてくれてありがとね、、、』
オレ『オレこそありがとww、、、』
オレ『またメール(この時代はまだショートメールだった)でも入れるわww明日最後に会社に挨拶いくしww』
マー『わかったwwそれじゃねwwバイバイ、、、』
オレ『バイバイ、、、、』
電話を切ると、大きなため息が出た。
その日は眠りにつくことができないまま朝を迎えた。
113: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 13:44:59.88ID:PJeCvqQ0
その日は朝の9時ごろに会社に行った。
最後の挨拶だ。いる人一人一人に声をかけ、今までのお礼を言って回った。
オレは最後にいつも怒られていた部長のデスクに挨拶に行った。
オレ『いろいろ御迷惑おかけしました、、、ありがとうございましたww、、、』
部長はPCのディスプレイから目を離さず
部長『おう、元気でやれよ。』
オレの顔は一度も見なかった。
その光景をみていたみんなも苦笑いだった。でも部長が人情味熱くて涙もろいことはみんなが知っていた。
114: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 13:47:13.70ID:PJeCvqQ0
オレはもう一度部長にお辞儀をして事務所を後にした。
駐車場に行くと、高橋と綾ちゃん、修造が俺を見送りに来てくれた。通常だとこの時間には営業である人間は社外に出てしまっている。
高橋と修造はオレを見送るまで待っててくれたのだ。ありがてぇな。
綾ちゃんも事務の忙しい時間にも関わらず、見送りをしてくれた。
ただ、マーの姿はなかった。最後にもう一度顔を見たかったが、マーは最後まで現れなかった。
名残惜しかったが車を出発させた。そのまま新御堂を通り、名神自動車道に車を進めた。大阪の風景をしっかり目に焼き付けていた。
エキスポランドの観覧車も見えた。いつかみんなで行ったことがあった。そんなことも思い出しながら車は北に向かった。
115: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 13:53:52.94ID:PJeCvqQ0
そしてオレは実家に帰った。
すべてをリセットして新しい生活を始める。オレが求めていたことだった。
オレが実家に帰ると、エイジは喜んだ。
飲み会やナンパ、もちろん仕事もがんばった。
しかし部屋の片づけだけはがんばれなかったww未だに引っ越しで送った段ボールはそのままになっていた。ある日、ようやく段ボールに手をつけ始めた。ほとんどの段ボールの中身は、オレの宝物のCDだった。CDを片づけながら大阪の思い出に浸っていた。
その中で一枚のCDに目がいった。
クラプトンの「change the world 」だ。
大好きな歌でギターでもよく弾いてた曲だった。
マーにもいい曲だからと言って貸してあげたことを思い出した。
何気なくケースを開き、中のカードを見ようとした。
ん?中にメモのような紙きれが。
『いい曲でした。ありがとう byマー』
と書いてあった。今まで気づかなかった。
オレ『・・・・遅いねんて・・・・』
オレは何となくそんなことをつぶやいてた。自然に出た言葉で、なぜそんな言葉が出たのかもオレはわからなかった。オレはその紙をクシャクシャに丸めた。そしてごみ箱に投げ入れた。
116: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 13:55:28.17ID:PJeCvqQ0
しかしそのあとすぐ、クシャクシャになった紙を拾い上げ、綺麗に伸ばしてもう一度CDケースに戻した。
117: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:00:12.43ID:PJeCvqQ0
実家に帰り、一カ月もしないうちに修造から電話が入った。
修造『ちわーっすww元気ですかww』
オレ『おww元気やでwwお前らも元気かぁー?』
修造『相変わらず元気っすよーww』
オレ『んで、なんかあったん??』
修造『いやね、今度社員旅行でFさんの実家の近くに行こうって話してるんすよーww』
オレ『・・・そ、そうなんww、、、』
オレ『でもこんなとこ来てもなんもないでーww、、、、、』
修造『Fさんがいるじゃないですかww』
オレ『、、、そ、そうかww』
修造『日が決まったら連絡いれますから、宴会には絶対きてくださいねぇーww』
オレ『、、、おう、考えとくわww、、、、』
はっきり言って迷惑だった。
すべてをリセットしようとしてる時に。
オレはたぶん行かないだろう。いや、行かないと決めていた。
118: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:02:09.17ID:PJeCvqQ0
8月の末に社員旅行が決まったらしい。
その日は仕事かもしれんとあやふやな返事でやり過ごしていた。
とうとう当日。
なんの予定もなかった。電話が鳴った。でも電話には出なかった。
それでいいと思った。お世話になった上司や先輩には悪いことをしたと思ってはいるが、これ以上傷つきたくはなかった。
それから数日後に、修造にごめん!と連絡だけしておいた。みんな楽しみにしてたらしいので本当に申し訳ないことをしたと思ったが、オレにはそれでよかった。
119: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:05:59.52ID:PJeCvqQ0
それから大阪とは何の接点もないまま冬を迎え、オレも新しい生活にようやっと馴染んできた。
実家に帰ってから初めての冬の楽しみは、スノーボードだった。大阪で就職したてのころに、クーに教えてもらったことがきっかけだった。大阪にいたころもよくクーと兵庫県の上の方まで滑りに行った。
実家に戻ってからは、仕事が終わってから一人で行くこともしばしば。
一人で行くと誰の気も使わず、自分の好きなだけ、気の済むまで滑れるからよかった。
周りのみんなには『一人って寂しくない??』なんて言われたが、一人が楽だった。
リフトに乗りながら、次の滑りのイメージをしたり、上手い人のテクを見ながら研究したり。そして一人でとことん練習する。誰にも迷惑がかからなく、自分も楽だった。
たまにクーも滑りにきた。クーはオレのボードの師匠。気を使わずにいろいろ教えてくれるいい師匠だ。
次はサーフィンを教えてくれるらしい。
120: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:08:19.62ID:PJeCvqQ0
私生活も相変わらず特定の人を作ることはせず、一人を満喫していた。
というよりもマーを超える気持ちになる人がいなかったからかと思う。
そんな感じで1年が過ぎ、また冬が来た。
121: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:30:45.89ID:PJeCvqQ0
新しい会社の先輩からスノーボードに誘われた。
先輩は女の子を何人か連れて行くから絶対きてな!と言っていた。
ボード合コンって感じか?
まぁ、ボードができるんなら行きますわ!女の子に興味がないわけではないが、ボードのほうが魅力的だった。
男3人、女3人くらいだったと思う。
122: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:34:38.26ID:PJeCvqQ0
オレの車は4駆だったため強制的に足となることになった。
あとは先輩の車。3人3人に分かれて乗ろうということになった。
オレの車には、別の先輩と女の子が1人乗った。
女の子は俺の助手席に座った。
ミナ『ミナっていいますっ!よろしくですww』
なかなか元気そうな、佐藤藍子?みたいな感じの子だった。
年齢はオレの2個下。
オレ『ソウです。よろしくなww』
先輩『先輩でーすww』
そんな感じでスキー場に向かった。車中は賑やかで楽しかった。くだらない話や、ボードのウンチクなど。そんな話をしてたら、ミナはオレの地元の後輩と仲がいいらしく、ローカルな話で盛り上がり、先輩は後ろでふて寝していたww
123: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:36:52.30ID:PJeCvqQ0
そんなこんなでスキー場に着くと、オレの目つきが変わったww
ここのスキー場は初めてのところで、すごく手入れのよいキッカー(ジャンプ台)あると評判だった。オレは早く滑りたくてウズクズしてたのだが、リフトで上がるまではみんなとともに行動しないといけないという空気があった。仕方なく上まで上がると、あとはこっちのもんww滑って行ってしまえば、みんなをマけるwwそのあとは自分の好きなポイントへww
オレはみんなが出る前に、フライングスタートした!
124: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:40:29.70ID:PJeCvqQ0
とりあえず後でハグれちゃったとか言えば大丈夫やろww
完全にマいたww
と、思ったら遠くから声がかすかに聞こえた
?『・・・・クーン・・・』
オレ『ん?』
ミナ『ソウくーん、待ってやぁー』
オレ『!?おいおい、、、マけてないやん、、、、』
聞こえない振りをしようかと思ったが、彼女はもうそこまで来ていた。
オレ『・・マヂか・・・・しゃあねえか、、、』
ミナ『おいて行かんといてやぁーww』
オレ『、、、あ、ごめんごめん、、嬉しくて飛び出しちゃったww、、、ww、、』
ミナ『一緒に滑ろっww』
オレ『あ、、、うんww、、、、』
今日は女の子の面倒を見なあかんのか・・・・先輩の顔もあるし、仕方ないわ。。また昼にでもチャンスがあれば逃亡してやるww
ここで一つ言っておくが、オレは決して硬派な人間ではない。上記内容を見ると女には興味がないってニュアンスだが、ただ「女の子<ボード」というだけなのだ。
125:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/15(木) 14:42:10.51ID:rHFhJP2o
青春と呼ぶにはちと遅かったかもww
126: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:45:15.61ID:PJeCvqQ0
しかし滑り始めると、ミナは結構滑れて上手だった。
この子となら滑ってても楽しいわww
今までは女の子とボードに行くと、すぐ休憩するし、一気に滑って降りることもできない。オレにとっては苦痛でしたなかった。
オレ『次はあのキッカー行くかwwww』
ミナ『よっしぁーwwwwww』
オレ『ほんまに行けんのか??』
ミナ『嘘でーすwwwwwwww無理っすwwwwwwww』
オレ『wwwwwwおまえ、おもろいなwwwwww』
てな感じでその日はミナと一緒に滑って終わった。
帰りにみんなでファミレスに行き、今日の話をしながらご飯を食べた。そしてみんなの連絡先を交換して別れた。
128: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:48:14.65ID:PJeCvqQ0
早速帰りがけに、ミナからメールが入ってきた。しかもデートのお誘いww
早えーなーwwおもろいからデートの誘いに乗っておくかww
そして次の週くらいに映画を見に行った。何の映画だったかは全く覚えていない。
ただ彼女が本当にうれしそうに笑ってた。ただ笑顔が印象に残った。
129: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:49:53.11ID:PJeCvqQ0
それから自然な流れでミナと付き合うようになった。
家も近かったので、会社の帰りには必ず寄って帰るようにしていた。
社交的な子だったので、友達などに会わせてもすぐにとけ込んでくれてすごく楽だった。
冬はボードという共通の趣味があったし、夏は海にも行った。完全に生活に馴染んできた感があった。
130: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:53:58.49ID:PJeCvqQ0
付き合い始めて、2年位が経ったころ。
オレは28歳、ミナは26歳。
オレの地元ではそろそろ結婚の話があってもいい年齢になってきている。
ミナは長女で親は結婚相手として養子を希望している。
オレも長男、商売もしていることから養子にいくなんてもってのほかだ。
そこでナミがオレに聞いてきた。
ミナ『ソウちゃんって、あたしと結婚する気あるの?』
オレ『あるけど、お前って長女だよね?』
ミナ『そんなこと最初から判ってることやん!』
ミナ『ソウちゃんにその気があるんなら、あたしが親を説得する』
オレ『、、、そっか、、、ちょっと考えさせて、、、』
ミナ『・・・わかった・・・』
オレはこの子と付き合い始め、いろんなことを想像してきた。
もちろん結婚のことも。
しかし、目の前に結婚を突きつけられた時、オレはなんの返答もできなかった。
どうしよう。
こんな時に頭ん中にちらつくのは相変わらずマーのことだった。
131: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:56:18.34ID:PJeCvqQ0
あれからいろんな話を修造の一年後輩の木村から聞いた。
木村は、オレと同じマンションに住んでたヤツで、専門学校を卒業後に会社に入社。年齢的には俺の4つ下になる。オレが担当していたお客さんを引き渡した、直属の部下だ。
なかなか愛嬌があって可愛らしいヤツで、オレが実家に帰ってからも
『Fさーん、ちょっと聞いてくださいよー』
なんて電話してくるヤツだった。
132: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 14:59:29.19ID:PJeCvqQ0
修造が実家に帰ってからしばらくして、木村から電話があった。
木村『Fさーん、今いいっすかぁー?』
オレ『ええよーww 今度はどんなことがあったんやwwww?』
木村『ちょっとー僕暇なんすよーーww』
オレ『wwwwおいwwww、知らんがなwwwwwwwwww』
木村『あ、そう言えば修造さんの帰るときの話ききましたぁ??』
オレ『ん?オレは聞いてないなぁー?なんかあったん?』
木村『いやー大変でしたよーww修造さん、みんなに帰る時間言ってなくてww修造さんも寂しかったんでしょうww誰にも言わずに帰ろうとしてたんですよーww』
オレ『へー・・・アイツらしいと言えばアイツらしいねー』
木村『修造さんはフェリーで帰ったんですけど、僕と修造さんの同期連中と高橋さんと行ったです出港のギリギリ間に合うかんじでwwww』
133: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 15:02:09.90ID:PJeCvqQ0
木村『そこからがドラマみたいでwwww出港ギリギリで間に合ったんで最後に水臭いなぁーとか言って、でも別れを惜しんでたんすよwwその時になんと修造さんはSさんに告白したんすよwwwwww』
オレ『へぇー・・・・(修造はマーのことが好きやったんか・・・)』
木村『結果は残念な感じやったんすけどねww修造さんはSさんにとってお兄ちゃんみたいな存在なんですってww』
そんなことがあったんか・・・修造はマーのことが好きやったんか・・・。それなのに北川さんとマーの間を取り持ってたんか・・・辛かったやろな・・・・そうなんか・・・でも、修造はちゃんと言えたのか・・・それに比べてオレは・・・ウルトラチキンじゃん・・・・。超ヘタレ・・・・。
134: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 15:08:40.17ID:PJeCvqQ0
木村『それともうひとつ大ニュースwwwwww!』
オレ『・・・・なんやねんww?』
木村『なんとSさんと僕が付き合うことになりましたwwwwwwwwww』
オレ『えぇっ???!!!!!』
オレ『だ、だってマーは北川さんと付き合ってるやん?!?』
木村『フラれたんですってww』
オレ『?!』
木村『なんか北川さんに好きな人ができたらしくて、あっさりフラれたらしいですわww』
オレ『、、、、、、で、、なんでお前が、、、、??』
木村『僕、実は好きやったんすよwwwwwwんで、いろいろ遊んでいるうちに仲良くなって、ほんでOKもらったんすよwwwwww』
オレ『、、、、そうなんか、、、おめでとww、、、、』
木村『なんか、Fさんには言っとかないといけないかと思ってwwwwww』
オレ『、、、、な、なんでやねんっww、、、、、』
木村『wwwwwwwwwwwwwwww』
こ、こいつ、、、、オレの気持ちを知ってたのか??、、、
しかし、こいつはいつもヘラヘラして話をまじめにする気があるのか??
135: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 15:12:12.48ID:PJeCvqQ0
この3年近くの間にこんなこともあったわけだ。
にも関わらず、オレの気持ちの中には相変わらずマーがいた。
ミナのことで滅入っていたこともあり、久々にメールでもしてみようと思い、軽い気持ちでショートメールをした。ほんとに軽い気持ちだった。
オレ【元気にしてるかぁー?】
返信はすぐにあった
マー【元気にしてるよ、てかショートメールで誰かと思ったww】
オレ【オレのアドは*********@*********ここにメール頂戴!】
マー【めっちゃ久々やん^^ソウちゃん、元気にしてたん?】
オレ【おう、オレはいつでも元気に遊んでるで(笑)】
マー【(笑)ソウちゃんらしいな^^今会社でみんなでサッカー観戦してんねん^^】
オレ【そっか^^ 楽しそうやな、みんな元気にしてる?また暇になったときでもメールちょうだいな^^】
マー【うん、ソウちゃんが迷惑じゃなかったらメールしまーす^^/】
そんな軽い感じでメールのやり取りがはじまった。
136: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 15:16:35.81ID:PJeCvqQ0
日を追うごとにメールの回数が増え、昔話や近況報告。今日あった出来事なんかもメールで話するようになっていた。ほぼ毎日のようにメールを交わしていた。
そんなある日の夜、マーとメールをしていたら突然マーからの電話があった。
オレ『?!もしもし?!?!?』
マー『ソウちゃん、びっくりしたwwww???』
相変わらずの可愛い声だった。
オレ『てか突然どうしたん?!?!?!?』
マー『びっくりさせようと思ってww』
オレ『参ったわww』
それからオレとマーはいっぱいしゃべった。これまでメールでは伝えられないことも。もちろんオレの気持は伝えてはない。ありきたりな言葉かも知れないけれど、夜がこんなに短いと思ったことはなかった。
それからはまたメール中心のやり取りになったが、今まで以上にマーへの思いは募っていった。
137: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 15:18:15.20ID:PJeCvqQ0
とりあえず落ちます。
今日、時間があればまた来ます。
138:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/15(木) 15:28:55.33ID:rHFhJP2o
待ってるぞ~
139:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/15(木) 15:44:20.11ID:VpDVVYDO
ありがとうございます。
投下します。
143: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 17:42:07.06ID:PJeCvqQ0
いつものようにマーとメールをしていると、こんな企画が持ち上がっているとマーは言った。
マーには2人の親友がいて、毎年3人で海に行ってるという。その企画が今年はオレの地元の県になっているらしい。
マー【近いんなら久々に会おうー^^】
オレ【ほんまかー!絶対会いにいくわー^^!!!!】
オレは内心迷っていた。このまま忘れようとしてた人。オレの後輩の彼女。オレには彼女がいる。いろんなことが頭ん中を駆け巡っていた。
144: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 17:49:02.72ID:PJeCvqQ0
ミナとも付き合っていたが、完全に気持ちは離れていった。
ミナと終わりにしなければいけなかった。
マーと進展があるわけではないが、これ以上ミナを傷つけるわけにはいかなかった。オレが辛かっただけなのかもしれない。
ミナを呼び出す。ミナも何となく最近の言動から察してるみたいだった。
オレ『おう、、、、、』
ミナ『・・・・・・・・』
オレ『あのさー、、、』
ミナ『女・・・?』
オレ『へっ・・・??』
ミナ『女ができたの??』
オレ『・・・いや・・・、オレって大阪にいたやん?、、、、そんときにやり忘れたことがあってん・・・・』
ミナ『・・・なにそれ・・・?』
オレ『それをやるために・・・・』
ミナ『もういいわ・・・なんかややこしい・・』
オレ『・・・ごめん・・・』
ミナ『ソウちゃん、たぶん後悔するわww、、、』
ミナは涙をいっぱい溜めて笑っていた。
145: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 17:56:50.17ID:PJeCvqQ0
それからの数日、オレはまだ迷っていた。
土曜の仕事が早めに終わり、家に帰ろうと車を走らせていたが、このまま海に行こうと進路を変えた。
なんか家に帰るのがいやだった。
夕方でまだ日は残っているが、だいぶ涼しくなってきて、昼間の熱さが嘘のようだ。
堤防に座り、ぼんやりとマーのことを考えてた。
ふとエイジに相談しようと思い、ケータイを鳴らした。
エイジ『おーどうした???』
オレ『・・・ちょっとさー、相談したいことがあって・・・』
エイジ『なんや?珍しいなー』
オレ『今○○の堤防におるんやけど・・・・』
エイジ『wwww黄昏すぎwwwwww今から行くわwwww』
オレ『わりぃ・・・・』
20分ほどするとエイジの車が止まった。
エイジ『おーう、どーしたんやー?』
オレ『ごめんなぁーww』
146: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 17:59:10.64ID:PJeCvqQ0
それからオレはエイジにすべてを話した。エイジにはちょっとしか話してなかったので、すべてを話すのに時間がかかった。
しかしエイジの言葉はあっさりしたもんだった。
エイジ『そんなん行くしかないやろwwwwwwwwてか決まってるんやろwwww?』
図星だった。オレは無意識に会いに行くきっかけを親友であるエイジに求めたのだろう。
エイジ『誰だって背中を押してもらいたいときもある。おれがソウの背中を力一杯おしてやるわwwwwww』
さすが腐れ縁だけのことはあるww オレはエイジが親友であることをありがたいと思った。
その日の夜にマーにメールをした。
オレ【今度会いに行きます。】
マー【やったー^^楽しみ^^】
147: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:01:47.20ID:PJeCvqQ0
それからあっという間に当日が訪れた。
オレの地元から車で約2時間。待ち合わせの場所はマー達が泊っている民宿の近くだった。
その日はエイジも一緒だった。
エイジ『その日の夜に待ち合わせて、結果が散々やったら一人で帰るんしんどいやろwwwwwwww?』
エイジはそんなこと言いながらついてきてくれたww
オレの車で2人大声で歌いながら目的地に向かった。
エイジも外回りの営業で待ち合わせから程近いところまで担当を持っていた。
道がわからないオレには心強いパートナーだった。
148: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:07:13.68ID:PJeCvqQ0
待ち合わせの時間は21:00。待ち合わせ場所近くに30分前くらいに到着。
エイジ『営業先のねーちゃんと遊ぶアポをとったから、オレの事は気にするなww!思う存分気持の丈を伝えてこい!!あかんかったら電話してこいよ!!』
オレの車はエイジに任せて、オレは待ち合わせ場所の浜辺を目指して歩いた。
オレはマーにメールを入れた。
オレ【もう近くまできてるよ^^歩いてます^^】
マー【ほんま^^?ほんならマーもそろそろ向かいまーす^^】
149: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:09:07.68ID:PJeCvqQ0
しかし、待ち合わせ場所は予想したよりも暗い。
どこにマーはいるんや?? ほんまに見えへん。。。
オレ【マー、どの辺??暗くて見えへん^^;】
マー【ちょっと暗すぎて怖い。。ケータイの明かり見えへん???】
そして辺りを見渡すと微かな光が!
マーに電話をする。
オレ『マー、わかる???ここやで!!!!』
マー『あ、わかった!!』
そして二人は再会した。真っ暗やみのなかでww。
でも声はあの日のあのマーの声だった。
150: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:13:27.49ID:PJeCvqQ0
オレ『ちょっと明るいとこいこうやww、、、、』
マー『そやね、、、暗すぎて怖い、、、、、』
そういうとマーはオレの手を握ってきた!
オレはえっ?!と思ったが、怖いという不安から無意識に繋いできたのかなぁと思った。
とりあえず明るい所にいかないとと思いその手を引いて、電気のついた休憩所?みたいなとこにたどり着いた。
そこにはあの日となにも変わらないマーがいた。二人の顔は完全に緩んでいた。なにかしら安堵感のようなものも感じた。
マーから握ってきた手はまだ繋いだままだ。そのままちょっと明るい浜辺の方に歩いて行った。
いろんな話があるかと思ったが、メールで近況なんかは話してたし、昔話もしていた。二人は特に話もしないで浜辺に座った。
151: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:16:29.03ID:PJeCvqQ0
オレは告白しようと思っていた。
以前メールで『大阪に好きな人がいる』と話したことがあった。マーはそれを自分だとは知らない。切り口はそこからと思っていた。
オレ『あんなー、オレ大阪に好きな人おるっていってたやん??、、、』
マー『・・・・うん・・・・』
それから先の言葉がなかなか出てこない、、、、長い沈黙が続く、、、、、
今までいろんな子を口説いてきたのに、肝心な時に言葉にできない、、、、くそー、、、、ヘタレ、、、、
オレ『ふぅ・・・・・』
マー『・・・・・・・』
オレ『・・・それな・・・・』
マー『・・・・・・・』
オレ『・・・それなー・・・、マーやねん!!!』
マー『・・・・・・・』
152: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:18:30.77ID:PJeCvqQ0
オレ『ふーーーーーーーーーーーー』
マー『・・・・・・・・』
オレ『マー、ごめんな、オレ今までこれがずっと言いたかってん。 勝手に自分だけすっきりした感じになって悪いけど、好きで好きで好きで好きで堪らんかってん。』
オレ『でも、マーには大切な人がおることも分かってる。だからこの気持ちに応えてくれなんては言わん。会ってくれて、告白聞いてくれてありがとうww!』
マー『・・・うん・・・』
マー『・・・気持ちに応えなくていいの・・・・??』
オレ『ん?どういうこと??』
153: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:20:31.94ID:PJeCvqQ0
マー『・・・・正直悩んでる・・・・マーは木村君と付き合ってる。でもこうやってソウちゃんとメールして再会もした。そんで気持ちが凄く揺らいでる・・・・・』
マーは最近のオレのメールで、もしかしたら今日は告白されるかもしれないというのは予想してたみたいだっだ。しかしマーの気持ちの変化にマー自身がついていくことができなかったようだ。
オレ『なんか、ごめん・・・』
マー『ソウちゃんが謝ることじゃないねん、マーがフラフラしてるから悪いねん。。。。』
オレ『・・・今日は朝まで一緒にいていいかな・・・?』
マー『・・・うん・・・朝までいろんな話しよ・・・』
2人は浜辺で明るくなるまでいろんな話をした。マーはやっぱりあのころのままだった。オレの大好きなマーのままだった。
154: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:26:14.01ID:PJeCvqQ0
そして日は昇り、砂浜は徐々に明るくなってきた。
そろそろ別れの時だ。何の答えもでないまま。
最初は思いを伝えることだけでいいと思っていた。それから何度かやり取りをしている中で、なにかしら期待してるオレがいたのも間違いない。
答えは「白」か「黒」のどちらかだ、と思っていた。しかし答えは「グレー」だった。これでは諦めようにも諦めがつかない。
オレはここまできたらという思いで最後にぶつけた。
オレ『また、会ってくれへんかな・・・?』
マー『・・・・・・・』
マーはまだオレの手をしっかり握っていた。
オレ『マーの答えが聞けないままじゃ先にも進めないやんww、、、』
マー『・・・うん・・・そやけど・・・・』
マーの中での葛藤もわかっていた。
オレ『来週、そっちまで行くから。』
マー『・・・・でも・・・・うん・・・』
オレ『その時に決めてくれたらいいから。だめなら来なくてもいいし。』
マー『・・・うん・・・』
オレは話しながら決意を固めた。オレはとことんまで行こう。マーを傷つけるかもしれない。木村を傷つけることになるかもしれない。でもこれ以上このままではいられない。オレの勝手ワガママだと思うがもう決めた。
オレ『迷惑かかるかもしれんけど、来週いくから。』
マーはまだオレの手をギュっと握っていた。
マー『・・・うん・・・』
155: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:29:01.59ID:PJeCvqQ0
オレは最後にマーの手をしっかり結びなおし、マーとマーの友人たちが泊っている民宿まで送って行った。
いろんなことを考えながら、とぼとぼと歩いてエイジと別れた場所に向かった。
そこには仮眠を取るエイジの姿が。もう7時か。
オレ『、、、たっだいまっwwww』
オレは車のボンネットを手のひらで叩いた。
ボンっ!
エイジ『?!?!?おー、どやった??』
オレ『んーーーまだなんとも言えんなーーーwwwwww』
エイジ『なんじゃそれwwwwww?』
オレ『帰りにゆっくり話するわwwwwせっかくこんなきれいな海まで来たんやから遊んで帰ろうぜwwww!!』
エイジ『最初からそのつもりですわwwww』
156: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:30:35.79ID:PJeCvqQ0
そのあとオレをエイジは近くの海を行き、その時二人で夢中になっていたスキム(波打ち際のサーフィン)をして遊んだ。スキムをやるには、遠浅が適しているのでまさにぴったりな浜辺だった。二人はいろいろポイントを変えながら、いろんな波を乗り倒した。
たまに頭ん中にマーがチラつく。この浜辺にいるのかも?なんて考えたり。
もしかしたらもう二度と会えないかも。そんなことも考えたりした。
157: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:32:20.98ID:PJeCvqQ0
エイジ『そろそろ帰りますかぁー』
オレ『・・・そやなww、、、、』
なぜか切ない気持ちになる。家路に向かいながらオレはマーにメールを入れた。
オレ【昨日、いや、今日はありがと^^オレたちは今から帰ります^^来週はそっち行きますわww^^】
オレはあえて明るい感じでメールを入れた。
マー【こっちこそありがと^^ マーも今帰ってる途中^^一人寝ちゃってるーー】
と、来週については全く触れてない感じだった。
158: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:35:08.33ID:PJeCvqQ0
帰ってからもマーとのメールのやり取りは続いた。しかし、無理やり明るさを繕うようなぎこちないやり取りだった。
そして金曜の夜、仕事を済ませ、服を着替え、車に乗り込んだ。
待ち合わせ時間は土曜の9時。今からじゃなくても間に合う時間だ。
しかし、オレは少しでも早く行きたかった。理由はよくわからない。とにかくオレは向かった。
高速を飛ばしながら、景色を見ていた。
帰りにはどんな風にみえてるんだろう。そんなことを考えてたと思う。
160: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:37:42.04ID:PJeCvqQ0
AM1時くらいに到着した。マーの家の近くの線路沿いに車を停めた。着いたことをマーにメールで伝えた。
オレ【もう着いちゃった^^; 今から車で寝ますわーww】
マー【わかりました。おやすみなさい。】
いつもになく愛想のないメールだった。でもマーの心情を考えると当然の反応だと思う。それからオレは返信はせずに、ただ明日の9時を待った。
時間の経つのは長く感じた。しかしオレにとって最後の待ち合わせとなるかもしれないと考えると、長く感じることをありがたいと思った。
少し寝ようかとも思ったが、全く寝れず、コンビニに行ってもなぜか気が滅入る。車でマーのことを考えていよう。ずっと朝まで考えていよう。
そして一睡もできぬまま朝を迎えた。
162: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:41:06.53ID:PJeCvqQ0
待ち合わせ時間の9時も近付き、オレはマーにメールをした。
オレ【おはよー^^】
マー【もうしばらく待っててね。】
マーは来てくれるんだ。まずはホッとした。しかし彼女の中での葛藤や罪悪感を考えるとオレも辛かった。
でももう後には引けないし、引かない。
待ち合わせの時間になった。彼女は車の前方から来るであろう。オレは彼女を待った。しかし、バックミラーに彼女が映る。
あれ?後ろから?
マー『おはよ。おまたせ。。。』
オレ『おはよ。マーの家ってこっちやったっけ・・・?』
マー『・・・なんか・・・正面から行くの恥ずかしくて・・・大回りしちゃった・・・ww』
163: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 18:42:36.64ID:PJeCvqQ0
落ちます。
今日またこれたら来ます。
164:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/15(木) 18:44:30.64ID:TfJtbgwo
乙ですww
そろそろクライマックスかな?
>>164
もうちょっとお付き合いください。
166: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 19:28:51.54ID:PJeCvqQ0
オレ『そかww とりあえずどうする?、、、、お茶でも飲もっか?』
そこから程近い所にあるファミレスに入った。ここはオレがまだ大阪にいる時にみんなで来たことのある所だった。
オレ『懐かしいなぁーww』
マー『そっか、昔みんなで来たことあるもんねーーww』
飲み物を注文すると、早速本題に入った。
オレ『・・・で、考えた・・・?』
マー『・・・・うん・・・』
167: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 19:30:52.06ID:PJeCvqQ0
しかし彼女と話を進めていてもはっきりとした答えは出てこなかった。これからの事も含めて考えたいという彼女の大きな問題は「結婚」だった。
マーは付き合うなら「結婚」を視野に入れて付き合うと言っていた。それは前から聞いてたことでオレもその考えは知っていた。
オレと付き合うということは、最終的にこの大阪を離れるということになる。彼女はどうしても大阪を離れたくなかった。
彼女は長女だった。3つ下妹がいる。ご両親も健在だ。田舎のような「養子取り」問題もない。ご両親も娘の幸せを一番に考えてる。じゃあ何が問題なのか?
彼女は長女である「責任」を背負っていた。
彼女の家族は本当にみんな仲良しだ。話を聞いていても羨ましいほどだった。その家族と離れることは考えられないらしい。将来誰かと結婚しても実家の近くに住んでいたい。
そしてご両親の面倒をみるのは長女の役目だと思っている。だから結婚して苗字が変わっても家族の長女としての「責任」を全うするのが自分の役目だと考えてる。
これはマーの価値観であるから誰がどう言おうが仕方がないことなのだ。
168: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 19:32:50.49ID:PJeCvqQ0
自分の気持ちプラス家族のこと。これを考えると彼女の頭の中はグジャグジャになってしまって、自分がどうしていいのかすらわからなくなってしまっていた。
木村の実家は関西ではない。しかし木村は実家に帰る使命はない。オレは実家に帰っている。稼業もあることからここからは出られない。現実的に考えて、こういう話は結婚にはつきものだ。そんな現実を彼女は真正面から受けて一人で悩んでいるのだった。オレになにができるだろうか・・・。
ただ、そういうことをすべてなしにして考えたとしたら、オレのことを好きなってくれているみたいだった。
木村とのこともあるので、すごく遠まわしな言い方だがそうみたいだ。
169: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 19:34:41.12ID:PJeCvqQ0
マーはあの海のことを木村には内緒にしていた。もちろんオレと会ってたなんて言えるはずもない。
しかしマーのまじめな性格上、彼氏に内緒にする罪悪感はなによりも苦痛だった。
頭の中をいろんなことが混同して彼女はついに泣き出してしまった。
それをオレはどうしてあげればいいのか・・・?このまま身を引けばマーは楽になるのか・・・?
オレはマーと木村の間に割って入ったことを後悔し始めた。
170: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 19:36:00.14ID:PJeCvqQ0
ファミレスを出て、行くあてもなく車を走らせた。
彼女は多少落着きを取り戻し、普通の話や昔話をしながら、車からの懐かしい風景を二人で観ていた。
マーはオレの手をしっかり握っていた。
軽く食事を済ませ、さらに車を走らせた。空は夕方になろうとしていた。
二人共答えを出せずにいた。そんなとき、オレはある場所に向かった。
171: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 19:40:08.55ID:PJeCvqQ0
しばらく走るとその場所についた。
マー『・・・へーーここ綺麗やねーーー・・・』
そこからは明かりが点き始めた街が一望できた。
マー『ここって??』
オレ『ここはー、警察に怒られて、ツレに泣かされたとこww』
マー『はっ?????????なにそれ????』
オレ『wwwwwwwwwwオレにもいろいろ思い出があんねんww』
マーは全く分かってはなかったけど、優しく笑ってくれていた。
マー『・・・・あのさ・・・・今日はずっと一緒に居ていい・・・・?』
オレ『・・・うん、オレは嬉しいくらいやけど、マーはいいの・・・?』
マー『・・・うん、一緒にいたい・・・』
「今日は」一緒いたい・・・。今日は・・・。
あえてそこは考えずに、泊まれる場所を探した。
172: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 19:42:30.78ID:PJeCvqQ0
結局泊まれる場所はラブホテルくらいしかなかった。
もちろん手を出す気はない。
ちょっとした飲み物などを買ってホテルに入った。
イヤというほどラブホテルには入っていたが、こんなに緊張したのは初めてだ。
ホテルに着くとなぜだか、煩わしい現状を忘れてしまったかのようにリラックスできた。
いつかの修造の部屋で楽しく遊んでいるかのようだった。
ただ一つあの日と違うのは、オレとマーの手が繋がれていたということだった。
173: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 19:45:41.67ID:PJeCvqQ0
それからテレビを観たり、話をしたりと楽しい時間は過ぎて行った。
お風呂にも入ったが、もちろん別々で。
ベッドに横になり、いつかの浜辺のように二人は手をつなぎ、いろんな話をしていた。
と、突然、マーが泣き出した。
オレ『・・・・ど、どうしたの?・・・』
マーは泣いたまま何も言わない。マーはまたどうしていいのかわからなくなったんだろう・・・。
オレは何も言わずに、マーを抱きしめた。
マーもそれに答えるかのようにオレにしがみついた。
オレはキスをしたかった。しかし我慢した。
今の状態でマーにキスをしたとしたら、木村に申し訳ないと思った。
オレはマーを抱きしめたままホテルの部屋の天井を見つめていた。
天井には安っぽい光が交錯していた。
マーはそんなオレの首筋にキスをした。
ズルイと思ったが、今のマーの状態を考えるとオレは何も言えなかった。ただ黙って天井の光を見ていた。
174:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/15(木) 19:46:48.41ID:NRL1Y1Yo
風邪をひくといけないので脱がないでください
175: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 19:47:56.92ID:PJeCvqQ0
それからどれくらい時間が過ぎたのだろうか。マーは眠りに落ちていた。
オレは昨日から寝ていなかったにもかかわらず、眠ることはできなかった。ただマーの寝顔を見ていた。
しばらくするとマーが目を覚ました。
マー『・・・いつの間にか寝ちゃってた、、、ww』
マー『ソウちゃんは何してんの、、??寝ないの??』
オレ『マーのイビキがうるさくてww』
マー『ウソっ?!』
オレ『ウソやってwwせっかくマーがそばにいるから寝るのがもったいなくてww』
マー『ww何言ってんねんww恥ずかしいから見んといてwwww』
オレ『言ったオレがはずかしなったわ、ww、ww、ww』
そのあとまたいろいろ話をしていると、マーは再び眠りに落ちた。
オレは結局寝れないまま朝を迎えた。
177: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 19:51:36.74ID:PJeCvqQ0
二人はホテルを出て、朝食がてらにファミレスに入った。
オレはとにかくマーと一緒にいたかった。場所なんてどこでもよかった。マーの気持ちもたぶん同じだったと思う。
それから答えの出ないまま夕方になった。もうそろそろ帰らないといけない時間だった。
オレ『また、会いに来ていい・・・??』
マー『・・・うん・・・』
オレ『また来週の土曜も同じ場所で待ってるね。』
マー『・・・うん・・・』
そのままマーを家まで送って行った。
昔マーを送って行った時と風景は何も変わっていなかった。でも二人の関係は大きく変わろうとしていた。
マーは車から降り、家に向かった。オレは彼女が見えなくなるまでそこに留まった。完全に見えなくなくなると、大きなため息をつき、車を発進させた。
178: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 19:53:10.93ID:PJeCvqQ0
帰り道はいろんなことを考えていた。
どうにかしてマーと一緒に居れる方法はないか。彼女の苦痛をどうしたら取り除けるか。オレにできることは何か。
そんなときにケータイにメールが入った。
マー【気をつけて帰ってね^^ありがとう】
ありがとう?オレはその意味がわからなかった。
オレ【はーい、寝んように気つけるわ^^】
軽くメールを返した。オレは何も考えずに家に帰った。
179: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 19:55:04.02ID:PJeCvqQ0
それから数日後、仕事も終わりかけた夕方にマーからメールが入った。
マー【やっぱりソウちゃんとは一緒にいれません。ごめんなさい。】
想定していなかったわけではない答えだった。しかし、オレはすぐマーのケータイに電話をした。
しかしマーは電話をとってはくれなかった。何度かけてもとってはくれなかった。
メールをした。
オレ【話したいから電話に出て】
しばらく待っても返信はなかった。
180: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 19:56:19.04ID:PJeCvqQ0
こうなったら今から大阪まで行こうと思った。今から出れば夜には着く。
向かおうと思った時に、メールがきた。
マー【いろいろ考えたけど、これ以上木村君に黙ってることもできないし、裏切ることもできません。ソウちゃんとのことはいい思い出として心にしまっておきます。ありがとう。】
オレはいつかのように動けなくなった。もうこの恋も完全に終わった。多少の安堵感のようなものもあった。この数年が走馬灯のように思い出された。
181: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 20:00:45.09ID:PJeCvqQ0
メールの返信をしようと思ったが、何も思いつかなかった。
それから家に帰り、マーのことを考えてた。
フラれたオレはすんなり諦めるべきだった。しかし納得ができなかった。
好きなもの同士なのに一緒にいれないなんて。オレは大人げないとも思ったが、マーだけは諦められなかった。
オレはマーにメールをした。
オレ【電話していい?】
するとオレのケータイが鳴った。マーからだった。
オレ『・・もしもし』
マー『もしもし、、今日は電話に出なくてごめんね。、、、』
オレ『そんなことはどーでもいいよ、それよりもう絶対無理なん?、、、、』
マー『・・・・』
マー『・・・うん・・・やっぱりこれ以上木村君を裏切るようなことはできない。』
マー『ソウちゃんのことは好き。でもやっぱり大阪は離れられへん。』
オレ『・・・・そうか・・・』
マー『もうソウちゃんにはメールもしないし、電話もしない。ほんとにわがままでごめんね。』
このときのマーはいつものか細い声ではなく、しっかりと信念を持った自信のある声だった。
オレ『・・・そか・・、、、、』
オレは泣いていた。真っ暗な部屋の中でケータイを握って泣いていた。
マー『ほんとにごめんね。バイバイ、、、、』
電話は切れた。マーは泣いていなかった。
182: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 20:03:54.92ID:PJeCvqQ0
オレは布団をかぶり声が漏れないように泣いた。
完全に終わった。もう二度とマーには会えない。
こんなに辛いとは。こんなにマーのことが好きだったとは。
そして、どれだけか時間が経った。30分ぐらい経ったころだろうか、ケータイが鳴った。
涙で霞んだ目でケータイの表示をみると、、、、、マーからだった。
えっ?!なんで?!
オレ『・・・・マー?、どうしたの、、、、?』
マー『、、、、、、、う、ぅ、ぅ、、、』
マーは泣いていた。
オレ『・・・どうしたの?・・・』
マー『、、、うぅぅ、、、木村君と、、、、別れてきた、、、、』
オレ『えっ、、、、!?!?どういつこと、、、、、!?』
マー『、、、うぅ、、やっぱり、、、ソウちゃんのことが、、、、、うぅ、、好き、、、、』
オレ『・・・・・』
マー『、、、これからは、、、ソウちゃんと、、、ずっと一緒にいたい、、、、』
183: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 20:05:03.99ID:PJeCvqQ0
マーはオレに別れを告げた後、木村に電話をしたらしい。木村にも別れを告げたのだった。
そしてオレとのことを話したみたいだ。以外に木村はすんなり聞き入れて今度会ってちゃんと話が聞きたと言ってたらしい。
マーはすべてをフラットにして、もう一度考えた答えがオレと一緒になるということだったようだ。
それは大阪を離れる決意も含めて決断していた。
マーは木村との話がすべて終わるまで会うのは待ってと言った。
184: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 20:06:23.31ID:PJeCvqQ0
木村はマーの両親にも気に入られており、マーの母親は木村とマーは結婚するものだと思っていた。
しかし、オレとの電話を切った後、娘の尋常ではない泣きっぷりに母親は問いただした。
母親はまさか別れるなんて思ってなかったし、大阪を離れることを決意したことに母親も動揺していたらしい。
しかし、母親も冷静を取り戻し、娘の決断を祝福した。オレと会えることを楽しみにしてくれたという。
それからマーは木村と直接会って話をした。電話ですんなり別れ話を聞きいれた木村だったが、直接話をしたときにはボロボロ泣いていたらしい。
185: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 20:07:45.54ID:PJeCvqQ0
すべてが終わりオレは大阪に向かった。マーに会いに行った。
待ち合わせ場所はいつかと同じ、マーの家の近くの線路沿いだ。
金曜、仕事が終わり、その足でオレは大阪に向かった。
前と同じくらいの時間に着いた。やはり寝ることはできず、朝を迎えた。
待ち合わせの時間に彼女は来た。オレのバックミラーに彼女が映った。
彼女は照れたように笑っていた。
186: ◆AkBqXzge7.:2010/07/15(木) 20:10:37.93ID:PJeCvqQ0
書き貯めしてた分は以上です。
後日談というわけではないですが、その後から今に至るまでを書いていきたいと思います。
気長にはなりますが、お付き合いいただけるとうれしいです。
187:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/15(木) 20:58:55.42ID:VpDVVYDO
待ってるぜへぇぇぇ~
大友康平風に(笑)
188:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/15(木) 22:18:10.25ID:YKymejMo
そうですね。今から14年前に出会いました。
190:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/15(木) 22:29:34.43ID:YKymejMo
それなら今、38くらい?
そうですね、今年38歳になります。
192:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/15(木) 22:41:36.36ID:T/uLQR6o
先についてはお話できませんが、悲しい話は好きではありません。
194:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/15(木) 22:46:09.66ID:YKymejMo
ちょっとズレてるかもしれないですけど、そんなもんやと思います。適当ですいません。
201:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/15(木) 23:10:31.39ID:YKymejMo
続き待ってるよ
そういうことになります。たいした話ではないかと思いますが、ご支援よろしくお願いします。
205:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/16(金) 01:18:29.97ID:L3pnx2DO
何度もすいません。
ケータイはミスが多いw
それと、年数を改めて確認したら、これからお話しようと思うことがらは9年前くらい前になると思います。
206:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/16(金) 01:43:39.56ID:Sni3w46o
楽しみにしてる
207:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/16(金) 03:09:25.29ID:dcMED0U0
追いついた。
支援。
209:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/16(金) 09:34:39.09ID:aVvyScs0
只今出筆していますが、>>206,270の期待にそえるような内容になるかが不安ですが、期待せずにお付き合いください。
208:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/16(金) 07:16:31.86ID:aVvyScs0
おはようございます。
酉ミス続いてこれになりました。
投下まで若干時間をいただきますが、出来次第少しづつでも投下していこうかと思っております。
210:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/16(金) 10:38:56.10ID:UVbFNUDO
万年貯金箱持って待ってるわ(笑)
211:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/16(金) 11:37:25.33ID:aVvyScs0
ちょっと投下します。
212:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/16(金) 11:38:39.02ID:aVvyScs0
それからは気持ちの届かなかった期間を埋めるかのように、二人は時間を共有した。
しかし、オレの実家と大阪では距離がある。マーにさみしい思いをさせないよう、自分の時間をマーに注いだ。
マーもオレにマーの時間をくれた。
213:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/16(金) 11:42:05.42ID:aVvyScs0
オレとマーが付き合うこととなり、オレは木村に電話をした。
さすがの木村も怒り心頭だろう。オレは覚悟して電話をした。
オレ『・・・もしもし、、』
木村『Fさーん、やられましたわーwwww』
あれ、?いつもの能天気なしゃべりのままだ、、、
オレは電話だけでは納得してくれないだろうと思い、この電話で今度会う約束をしようと思っていた。
しかし蓋を開けてみるといつもと何も変わらない木村だった。そう聞こえただけかもしれない。
オレ『ごめん、、』
木村『もーww勘弁してくださいよぉーwwでもしゃーないですわーww』
オレ『・・・』
なにも言えない。。。
木村『でもなんかそんな気もしてたんすよねーww』
オレ『・・・木村、、怒ってないのか・・・?』
木村『めっちゃ、怒ってますよーwwでも、Fさんとはずーっと仲良くしてもらいたいんで、これはこれでww』
オレ『・・・木村・・・』
木村『これからもたのんますわーwwまた暇なとき電話しますからーww』
オレ『ちょっ、おまっ、暇なときってww』
そう言って電話を切った。
214:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/16(金) 11:43:33.20ID:aVvyScs0
いつかマーに木村と付き合うことになった経緯を聞いたことがあった。
マーは北川さんにフラれ、シングルとなった。
そして会社のみんなと遊ぶことが多くなった。そんな中、木村はマーを好きになった。
そして木村はマーに告白をした。しかしマー曰く、告白らしからぬ告白だったらしい。
木村のおだやかな性格そのものというものだったらしい。内容までは聞いてないが、何でも真面目に考えるマーが笑ってしまうほど楽に考えれたという。
こいつの性格って。オレは羨ましかった。
215:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/16(金) 11:46:33.14ID:aVvyScs0
修造にも連絡をした。
オレ『もしもーしww』
修造『Fさーん、おつかれっすww どうしたんすか?珍しいww』
オレ『いや、実はさ・・・・』
今までのの経緯はちょっと伏せて、マーと付き合うことになったことを報告した。
修造に連絡しようかどうかはほんとに迷ったのだが、修造には言っておかないとという思いがあった。
修造『そっすかwwwwおめでとうございますwwww』
一点の曇りもない祝福の言葉をくれた。
修造『いやー、僕も実家に帰ってから運命の出会いをしたんすよー』
オレ『そうなんか!やったな!』
修造『僕にはもったいないくらい可愛いんすよーwwww』
修造はもうすぐ結婚するそうだ。ほんとによかった。あいつなら幸せな家庭が築けるだろ。
216:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/16(金) 11:49:24.14ID:aVvyScs0
マーと大阪梅田をブラブラしていた。せっかく付き合いだしたんやから、お揃いの指輪を買おうということで二人でいろいろさがしていた。
1個5千円くらいの指輪があった。値段は安いがデザインが気に入ったので二人でこれにすることに決めた。
サイズの変更で少し時間を要したが、次に会うときには間に合うということだった。
そして次に会った時にマーが指輪を持ってきた。
二人で包装を取り、中身を見ると、安物とは思えないくらいの輝きを放った指輪があった。
しかし、安い指輪で申し訳ないと思ったオレは
オレ『結婚するときは、もっと高いもん買うから今はこれでww』
マー『んー、いらーんwwマーはコレでいいわーww』
マーはすごくうれしそうに指輪を眺めていた。
217:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/16(金) 13:15:11.15ID:Sni3w46o
オレの文章の表現が悪いんやと思います。
いい先輩でしたよ。
219:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/16(金) 16:39:13.69ID:b0KS78Y0
別に嫌な感じはしなかったから、
>217がモテる男をひがんでいるだけじゃない?
220:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/16(金) 17:43:23.87ID:L3pnx2DO
ろんな取り方があると思うので、何が正解とは言えません。
しかしオレは実際先輩と接してきて悪い人だとは思いません。
221:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/16(金) 17:52:10.43ID:.hidCFso
そうなんですww
223:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/16(金) 19:23:25.41ID:aVvyScs0
今日はもう投下できそうにないので、また来週までおまちください。
遅筆ですいません。
224:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/16(金) 19:51:37.91ID:yD7gXyQo
ありがとうございます。
226:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/16(金) 20:19:08.35ID:.hidCFso
そうか、それじゃ来週まで待ってるよ
230:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/16(金) 21:55:09.69ID:7ne.FEAO
恋は誰にでもできますよ。
235:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/18(日) 21:48:29.07ID:dH0Q8DIo
学校卒業してからが本当の青春だぜ
245:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/19(月) 22:55:49.87ID:bh5Knsk0
よろしくおねがいします。
じゃあそろそろ投下していきます。
予定では今日が最後です。
248:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 07:37:29.77ID:x02NC7I0
それからというもの二人は結婚を目標に進んでいった。
オレは家に女の子を連れて行ったことがなかった。オレの両親の性格上、連れてきた子=結婚と考えるようなタイプだからだ。
オレはマーを実家に連れていった。マーは緊張していた。
オレの両親に彼女を紹介し、今後の事を話した。
そして話も終わり、オレの部屋に2人で入った。
マー『あーww緊張したーww』
オレ『ごめんなぁーwwオレの親、まじめすぎやからww』
マー『ソウちゃんの親と思えんくらいやったwwww』
オレ『どういうことやねんww』
249:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 07:40:14.71ID:x02NC7I0
そしてオレは部屋でマーにプロポーズをした。
OKをもらった。OKをくれることはわかっていたが、これまでの経緯もあって飛び上がるほどうれしかった。
次はマーの両親に挨拶だ。
数週間後、
オレ『やっぱりスーツか?』
マー『かんべんしてww』
オレ『でもやっぱりきちんとしたほうがいいんじゃない、、、?』
マー『完全に浮いちゃうよwwww』
ということで普段着で初めてマーの家に向かった。
250:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 07:43:26.46ID:x02NC7I0
マー『ただいまーwwソウちゃん連れてきたよーww』
ママ『おかえりーww、あ、ソウちゃんいらっしゃいww』
すごくフレンドリーなお母さんだwwよかったww
オレ『は、はじめまして。Fといいます。よろしくいおねがいします、、。』
妹『いらっしゃーいwwてか硬いww』
スーツ着てこなくてよかったwwこれでスーツ着てきたら完全に訪問販売やww
オレ『は、はは、wwww』
そして奥から恰幅のいい男の人が顔を出した。お父さんだ。
お父さん『お、ソウちゃん、いらっしゃいww早よ、入りwwww』
意外なほどお父さんもフレンドリーな感じだったww
オレ『は、初めまして、、ww失礼します、、』
マーは横でニヤニヤしていた。
マーはオレと付き合いだして、両親にもオレの話をよくしてくれていたみたいだ。初対面なのにこんなフレンドリーに接してくれることが凄くありがたかった。
251:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 08:02:17.44ID:x02NC7I0
ちょうど夕食の時間ということもあって、そのまま食卓にお邪魔するという形になった。
その日はすき焼きwwしかし箸をつける前に結婚の許しをもらおうと思っていた。
すき焼きはもう食べれる状態になってきた。さてそろそろと思い、背筋を伸ばし、ご両親に話をしよう。
その時、妹が
妹『早よ、食べようや!ソウちゃんも食べや!』
おい、妹よ!空気を読め!
ご両親もちょっと苦笑い。
オレ『いや、ちょっと、その前に、』
しかし妹、
妹『先食べようやぁー、お腹すいたぁー!』
ダメだ、この妹を誰か止めてくれー!
と思った時に妹は空気に気づいた。
妹は箸をおいたww
オレ『・・コホン・・・えー二人でいろいろ話をさせて頂きまして、このたび一緒になろうというと思います。そのため今日はご両親にお許しを頂きたいと思ってまいりました。』
・・・硬いか・・・
妹『・・・っぷ・・・』
やっぱり硬かったのか、妹が若干吹き出した。
ママ『コラっ、妹っ』
ナイス、ママ。妹めー、いつかシバイたる、、、ww
お父さん『そうか・・・まあ、二人で決めたんならそれでいい。ソウちゃん、これからいろいろ頼むなっ!』
オレ『は、はいっ!こちらこそお願いします!』
そして楽しい夕食会がはじまった。
ほんとにいい家族だ。娘のことを信用している両親。娘たちは親と友達のように接しているが、ちゃんと尊敬している。
オレはマーとこんな家庭を築くんだと改めて心に誓った。
252:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 08:05:12.01ID:x02NC7I0
オレは結婚のことを今までお世話になった人たちに連絡した。
友達にももちろん。
エイジは一足先に結婚をしていた。近所に住んでいるので、これからも家族ぐるみでの付き合いになりそうだ。
クーにも連絡をした。
クー『やったなー、おめでとうww』
オレ『いろいろ世話かけたけど、お蔭さんでww』
クー『結婚式には行くからなーww』
オレ『呼んでへんでーーwwwwwwww』
クー『呼んでいらんけど、行くわーwwww』
そんな祝福をうけたww
253:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 08:08:25.41ID:x02NC7I0
結婚が決まってからは、いろいろ問題もあった。
マーが、やっぱりそっちに行くのやめるーーーと泣き出したりしたこともあった。
でもなんとか説得し事なきを得たww
結婚指輪を買いに行こうということになった。
しかし、マーはあまり乗り気ではなかった。
なんでかなーと思って聞いてみると。
マー『結婚指輪ってなんでもいいんだよねー?』
オレ『どういうこと?』
マー『買わないといけないって決まりはないんだよね?』
オレは頭の中が?でいっぱいになった?
オレ『??で、どういうこと??』
マー『お金使うのも勿体ないし、今つけてるこの指輪でいいと思うんやけどダメかな?』
それは付き合いだして、初めてお揃いで買った安い指輪だった。
オレ『、、、ダメじゃないけど、、、マーはそれでいいの、、、?』
マー『マーはこれがいいのwwww』
マーは嬉しそうに笑った。
そう言えば、この指輪を買った時にこの指輪でいいって言ってたなww
254:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 08:43:17.35ID:x02NC7I0
そして結婚式。
みんな祝福してくれた。
修造も奥さんとなった人を連れて、遥々来てくれた。奥さんと初めて挨拶したが、ほんとに修造にはもったいないくらい綺麗な人だったww
クーも、大阪の友達もみんな来てくれた。
クーは
クー『今度またボードしにくるわ!』
オレ『てか早くサーフィン教えてくれよーーー』
クー『あーそやったなーww今度教えたるわwwほんっとサーフィンはいいぞ!!』
オレ『何がいいか、全くわからんwwww』
なんて話をしていた。
もちろんエイジも来ている。
エイジには余興を頼んでいた。エイジはオレに
エイジ『なんでもしたるから、何がして欲しいか言ってくれ!』
というので、オレはできそうにないことを要求したww
オレ『上半身裸になってSPEEDの曲で踊りながら、会場中を練り歩いてくれww』
エイジは見事にやり遂げたww
もう一人の友人のチャーも一緒になって練り歩いていたwwww
そんなこんなで楽しい結婚式も終わった。
255:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 08:44:04.62ID:x02NC7I0
とりあえず一旦落ちます。
256:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/20(火) 09:04:50.14ID:BRvxDEMo
朝の④
支援ありがとうございます。
もうちょっとで終わりそうなので最後までお付き合いよろしくお願いします。
257:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 09:39:49.91ID:x02NC7I0
それから数か月過ぎ、大阪のフミという友達から連絡が入った。
オレ『おー、久々やんwwどしたんww?』
フミ『・・・んだ・・・・』
オレ『はっ?なんやって??』
フミ『・・・クーが死んだ・・・』
オレ『・・・・・えっ・・・・・・』
258:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 09:41:30.60ID:x02NC7I0
信じられなかった。ウソだと思った。
フミはもともと冗談ばっかり言ってるような奴で、いつも何がほんとのことで何がウソかもわからないような奴だった。
11月の某日にオレは大阪に向かった。オレはまだ信じられなかった。
葬儀場に着くと、古い友人たちが大勢集まっていた。
そこに、クーの写真があった。相変わらず男前だ。オレは椅子に座り、祭壇の写真を見ていた。
ありえへん。絶対ありえへん。
病気だったらしい。病名は知らない。知ろうとも思わなかった。
不思議と涙は出なかった。
259:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 09:43:39.72ID:x02NC7I0
式も進み、クーを入れた棺桶がオレの前を過ぎた。
オレは無意識に自分の顔を両手で隠した。
ん?オレは何をしてるんや?
自分自身の行動が全くわからなかった。
と思った瞬間、涙がこみ上げてきた。声を出して泣いていた。
クーに返さないといけない恩返しは何一つできていない。
マーにフラれたときに、マンションにまで来てくれた満身の笑み。いつもオレを元気づけてくれた、クー。
馬鹿なことも一緒にいっぱいした。ボードもいっぱい行った。サーフィン教えてくれるんちゃうんかったんか?
その夜、古い友人たちと汚いビジネスホテルに泊まった。
大部屋しか空いていなかったが、そこで朝が来るまでクーの昔話で盛り上がった。
家に帰り、マーは優しく出迎えてくれた。
261:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 09:47:46.68ID:x02NC7I0
それから2年後、オレとマーの間に子供が産まれた。
オレにそっくりな男の子だ。
オレはサーフィンをはじめた。全くの独学だ。
周りのヤツらは「その歳で?まじか?」「溺れるぞ」「血迷ったか」なんて言われたりもした。
クーが言ってた「サーフィンはいいぞ!」ということを確かめるためでもあった。
ほんとにサーフィンは素晴らしかった。どこがどういいんだ?と言われてもいつかのクーの言葉でしか言い表せない。
「いい」のだ。
262:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 09:48:41.54ID:x02NC7I0
オレは今もサーフィンを続けている。続けているとはいえ、まだまだ全然できていないww
マーも海が大好きなので一緒にやりたいと言っている。マーと一緒にやったら楽しいやろなーww
いつか息子が大きくなって、もしサーフィンがやりたいって言った時にはちゃんと教えれるくらいになっといてなとマーに言われているww
時間かかりそうだが、大丈夫か?オレww?
263:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 09:50:41.82ID:x02NC7I0
みんなの近況を言っておこう。
【修造】あれから娘が二人産まれたそうだ。たまーに電話がかかってくる。娘はいいっすよーってかなりデレデレ。
【エイジ】息子2人がいて、いつも息子とべったり遊んでいる。昔はあんなに女にベッタリだったのにww
【木村】転勤になり大阪を離れた。最近結婚が決まったらしい。今度電話したろww暇やーってww
【高橋】一度離婚して、今は再婚して幸せにくらしているらしい。
【ミナ】あれから結婚して、今では一児の母。今でもたまにメールをしますww子育てがんばれよーww
【綾】商売をやっているとこに嫁に行って、社長夫人としてがんばっているみたいだ。
【北川さん】は、一度連絡をとったきりなのだが、そのときは夢の実現に向けてがんばっていた。もう夢はかなったのかなぁ。
【マーの妹】そろそろ結婚か・・・というとこです。まだシバいていませんwwほんとに可愛い妹ですww
264:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 09:54:30.39ID:x02NC7I0
オレとマーというと、去年もう一人息子が産まれ、上の子は5歳になった。
マーは相変わらずで、ママになっても可愛いww
そんなマーの薬指にはいつも指輪がある。あの時の輝きはなくなっちゃったけど、あの時の指輪が。
14年経ったけど、今でも気持ちは変わりません。
マー、これからもよろしく。ずっと一緒にいような。
265:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 09:56:41.04ID:x02NC7I0
【あとがき】
この話を書こうと思ったきっかけは、一つの恋愛のスレッドだった。
その話とオレを照らし合わせて、オレはどうだったのか?を考えてたら自然とこういう形になった。
それまでの俺は現状に慣れすぎてマーがいることが当たり前になってた。
決して愛情が薄れたわけではないのだが、オレの中で「彼女」から「妻」に変わり「母」に変わった。
しかしふと考えてみると、変わったのはマーではなくオレだった。
マーはあの頃と同じ愛情をオレに注いでくれていた。マーが決意したあの日から。
これを書くことによりあの時の気持ちを思い出すキッカケになり、マーに対しての感謝を改めて思った。
そして出来上がったコレをマーの誕生日にプレゼントしようと思ってます。
たぶん『キモいwwww』とか言いながら喜んでくれると思いますww
266:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 09:58:26.56ID:x02NC7I0
普通に恋愛をして普通に結婚をしたように思っていたが、書くことによりオレの経験は特別だったんだ、と思った。
しかしオレだけが特別な恋愛・人生を歩んできたわけではない。
恋愛や人生はその人にとっては誰でも特別なんだと思う。
これをもし最後まで読んでいただけることができたなら、自分の歩んできた恋愛や人生を細かく振り返ってみてください。
絶対特別なものになるはずです。そして自分がこうしているのも周りのみんなの助けがあったからこそだということに気づくでしょう。
オレはここに登場したみんなと出会えてよかったと思ってる。そしてマーと出会えてよかったと思う。
みんなに感謝します。ありがとう。
PS.いつかそっちに行ったらオレにサーフィン教えてくれよWWWW
267:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/07/20(火) 09:59:47.29ID:x02NC7I0
以上、オレの話はこれまでです。
お付き合いいただいた皆様にも感謝します。
ありがとうございました!
268:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/20(火) 10:08:11.89ID:Z9Evhiko
何でもない日常もどーってことない恋愛のようでも、
いっぱい、楽しくって、いっぱい辛いこととかもあるのが、人生だなって、
うちは、思ってるんだよね。
辛いは、幸せの一歩手前なんだから、辛いって書くような気がします。
一歩を踏み出せば、幸せにめぐり合える、うちは、そう信じてきたから。
クーさんのご冥福、お祈りいたします。
きっと、ソウちゃんの幸せを見ていてくれていると思いながら。
ありがとうございました。
これからもその信念で幸せをいっぱい掴んでください!
270:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/20(火) 10:23:29.96ID:64YC8RIo
昨日見つけて追いついたが、
今日完結かww
いつか俺もこんな人生を歩みたいなwwww
ありがとうございます。
オレにもっと文才があれば、もっと長編にできたりしたんでしょうけどww
270さん、きっともう歩きはじめてますよ
272:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/20(火) 10:29:21.95ID:64YC8RIo
俺の名前もソウから始まるから人事とは思えなかったんだ
小さいときに母親からソウちゃんって呼ばれて恥ずかしかったんだけどなwwww
ソウちゃんの未来に幸あれwwww!!
277:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/20(火) 11:56:07.14ID:0btUfFIo
>恋愛や人生はその人にとっては誰でも特別なんだと思う。
凄く共感できるよ
ここで自分語りするつもりは無いんだが、俺のとこ結婚に至まで随分時間掛かったけど
嫁さんは俺にとって最高にパートナーだし、嫁さんもそうおもっちょる
俺も嫁さんずっと大事にするから、ソウちゃんもマーと子供達にいっぱい愛情注いで幸せにね
ありがとうございます。
共感してくれてありがたいです。
277さんも大切な人を大事にしてね^
278:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/20(火) 12:36:00.16ID:BRvxDEMo
最後まで書いてくれてありがとうww
最後までお付き合いいただきありがとうwwww
285:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/20(火) 15:01:14.47ID:U3EW8bEo
マーの誕生日は8月です。
誕生日までにのんびり仕上げようと思ってたんですが、思い出が次から次へと出でくるんで、あっという間にできちゃいましたww
293:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/23(金) 23:46:26.96ID:aGKg0CYo
295:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/24(土) 14:51:55.53ID:LqXP5Y.o
なんか幸せだなぁ。マーは誰似?
その質問もくるかなぁとも思っていろんな人に聞いてみると、安田美沙子に似てるらしいw
297:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/07/24(土) 18:20:16.18ID:LqXP5Y.o
ソウさんは誰似??
302:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/08/19(木) 23:15:29.93ID:RCTi7xgo
8月はマーの誕生日だよな
盛大にお祝いするのかなwwwwww
おめでとー
ありがとーww
マーの誕生日は8/26ですw
あと1週間ほどですわww
盛大な祝いなんて何もないし、その日は仕事の会合で午前様の予定。。。
ほんと申し訳ない。。
んで、その日にこのスレをプレゼントしようかと思ってますww
オレが帰ってくる頃には読み終えてくれてるかなぁー
304:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/08/23(月) 22:49:28.17ID:kOaCz8Io
なるべく早く帰ってマーを抱きしめてやれよww
折角の記念日だしマーに『あいしてる』って言ってほしいなww
某2ちゃん○るの気団板に規制食らってなかったら顔出して報告してくれると嬉しい
それは今悩んでます。。。
どうやってスレをプレゼントするか・・・メールで送るのが無難かなぁ?
あと2日・・・
311:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/08/25(水) 22:31:57.19ID:QIAhZ/Uo
それとも26日の日中メールで適当ににプレゼントすんのかな?
実は、昨日メールでプレゼントしちゃいましたwwww
26日にと思っていたのですが、オレが仕事で夜も遅くなったりするのでマー的に時間があるかなぁと思って。
昨日の午前中にメールしたんだけど、昨日のお昼には読み終わったらしく返信メールがきましたw
313:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/08/26(木) 07:26:01.20ID:MUkE4ng0
ちょっと前から、『キモいプレゼント渡すわww』と言ってたので、マーは花束でも届くんかなぁーって思ってたらしいww
マーの率直な感想は、ここまで覚えてることにびっくりしたらしいww
そして『キモいww』といって笑ってくれましたww
こんなサプライズは初めてやと喜んでもくれましたww
314:ソウ ◆LP13iCRUf2:2010/08/26(木) 07:36:02.04ID:MUkE4ng0
そんなこんなで無事プレゼントとして渡すこともできました。
皆さんの支援のおかげで最後まで書きあげることもできました。
本当にありがとうございました。
それではこの辺で失礼させていただきたいと思います。
315:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/08/26(木) 07:42:58.00ID:fEfkzrEo
マーさん、Happy birthday
末永く、お幸せに
ビクターエンタテインメント (2008-03-19)
売り上げランキング: 112572
1ゲト
ひとけた
2ゲト
長い
リア充○ねばいいのに
小説にしろ
vip終わったな
いいね
眩しすぎるよソウちゃん
長いな
今の自分と照らし合わせたら
思わず泣いてしまったwww
幸せそうで羨ましいよ!!
これからもずっと幸せにな(^ω^)
古い
長くて読まなかった
誰か産業
いいですね~!!TVでドラマ化しても行けるんじゃないか?
※13
(*´・∀・`)人(´・∀・`*)ナカーマッ♪
くっさーーーー!!
マー
クー
ド
泣けた
読むのに30分くらいかかった
リア充小説で読んで損したわ
俺の人生灰色
なにもねえわ
小説書けるサイトとかあったよねェ
ログインしなきゃなんない気がしたけど。。
そういうとこに書いてみたら
眩しいのぅ
俺はこのまま一人で朽ちていくわ
俺の分までみんな幸せになれよな
ほんとっ運命みたいな偶然ってあるよね
読むのに1時間ほどかかった
まあおもろかったが結局リア充乙。
俺の人生にこんなのはない
嫁と子どもと幸せな生活を送った後寿命全うして安らかに○ね
俺はソウやマーみたいな人生を前向きに捉えて生きてる人達が好き
結婚してソウやマーみたいな家族に成られた人達には本当に幸せになって欲しい。勿論お子さんにも
尊敬します。ご家族共々末永くお幸せに。
で、マーは北川や木村と何発ぐらいヤったのかな?気になって寝られん。
泣いてしもた
考えさせられたよ…携帯越しに見てて初めて泣きそうになったわ…
目から汗が(´;ω;`)
良い話だな(`;ω;´)
クー・・・
前にもこんなの読んだな。
おめっとさん!
羨ましいわ
読むのにめっちゃ時間かかった
お幸せに
失恋ばかりの俺の人生もたくさんの人との出会いがあって無駄ではなかったのかなと感じました。消え去りそうだったけど、いつの日か幸せになれるようゆっくり歩き出したいと思います!
久しぶりにいい話読んだ
なんか昔のVIPの語りスレとか思い出してしまった
管理人さん、編集乙です
やっぱいかにも釣り臭いラノベ厨の妄想恋愛話と違って
本物の話は読み甲斐があるね。>>1のナチュラルなリア充っぷりはいけ好かないがお幸せにww
最初の1レスしか読んでない長い
VIPじゃなくて別でやれks
マー「まず登場人物が多すぎ。あと無駄な描写が多すぎる。
ココからココと、ココからココまで全部削って。
これはソウとマーの物語なんだから、減った分は二人のエピソードを足してみて。はい書き直し」
むずい
最近のまとめ、恋愛話多くね
しかも長い
マー、手近なとこで付き合いすぎだろ・・・・
登場人物の名前、何とかならんかねぇ
覚えにくいのはリアルに近いから?
登場人物毎に呼び方が違うから?
修造だけは把握できた
そして俺いまうんこなう
もう見出しだけで吐き気がする
こういうのは取り上げるなよ
はやく自分語り速報に改名しろ
いやはや、和む話だった。
誕生日が同じでドキッとしたw
書き方のせいかも知れんが、>>1もマーもふらふらしてだらしなく映る。
みっともないし、筋が通ってない
マーはビッチ。ビッチを恋人ならともかく妻にしようというソウの勇気に乾杯。
マーが尻軽すぎるだろ。
恋愛は勝手だがこれはなあ…短期間の間にとっかえひっかえだし
本人達の今が良ければそれで良いんだろうけど…これはちょっと何とも言えないわ。
素敵だと思える恋愛ではないかな。
マーがちょっと…なぁ。
自分はこんな人にはなりたくないなとは思った。
マーのビッチっぷりと恋愛依存症なとこが自分と被っててワロタw
でも結婚うまくいってない人や浮気する人が多い中で、こういう幸せな結婚の形に和んだ。素直にうらやましいし。
ソウとマーには末永く幸せでいて欲しい。
長い、簡潔にまとめろ
なんだヤリチンとヤリマンが引っ付いたのか
糞ビッチw
エイジにほれたわw
ここのコメントには恋愛経験の少ないヤツが多くてワロタ
小説みたい 良い話だった
おぉ~
いつ見ても最高やねwww